第1070回バレー塾
今回の特記事項
10年間務めた教頭を辞任
一ひら教諭になり
小学一年生の担任と
女子バレー部の監督就任
そんな経歴の先生が
ひとりで参加されました
聞くと監督歴30年とのこと
北海道でも有名な「怒る監督」
だったらしい!
このままではダメだと
自分を変えるべく
自然体バレー塾参加に
あいなったという次第
今回、5時間かけて
根室から参加されたとのこと
その情熱に皆さんも大歓迎!
最後の
お礼の挨拶は元教頭先生です
草野先生今日はあり
がとうございました
初めて自然体バレー
塾に参加させていた
だき思うことが2つ
あります。
1つは、子供達の変容と目の輝きを見て感動しました。そして自分力を身につけさせ、素晴らしい未来へ子供達を導くことが大切だと感じました
もう1つは指導者としての
自分の人間磨きです
ストップ 球出し
ストップ 口出し
ストップ 手出し
ここに来ている指導者と共に実践していきたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。
お礼の言葉になったかどうか分かりませんが
たくさん学ぶことあってもっともっと伝えたいことありますが
お礼の言葉とします
グー ぱつ ポン
(ディグの基本動作)
🔷人や物、動物の動きや心の状態を音で表現したものが
オノパトペ。
そこで、スパイクレシーブ(ディグ)の動作を
音で表したものが「グーぱっポン」
「グー」「ぱっ」「ポン」や
「モゾモゾ」や「チョンチョン」や「タタタ」
オノパトペのオンパレードです
これだと小学生にも伝えやすい😄
<オノパトペによるレシーブ動作解説>
❶ チョンチョン
膝と肘で体を上下に動かしながら
位置どりの動き出しのタイミングを測る動作
相手チーム陣内にボールがあり
相手セッターがトスを上げる瞬間まで行う
トスが上がったら「タタタ」
チョンチョンは
「立腰(りつよう)姿勢」で行う。
目的は、セッターのツートスや速攻に
対応できるように
いつでもどこでも動ける態勢を準備しておく

❷ タタタは4方向
相手のトスによって
自分がレシーブする位置に移動する
この動きを「位置どり」という
この位置どりはチームの約束事や
フォーメーションにによって異なるが
基本的に前後左右の4方向にする。
位置どりの次がいよいよレシーブ主動作の
「グー ぱつ ポン」
❸ 「グー」の目的は
スプリットのタイミングを測る!
目線が大事になる

アゴを前に突き出すようにしながら
上半身を折っていく(ガラ系の携帯のように)
両目が水平になりよく見える。
「グー」の動作は

背中を丸めながら、ガラ系携帯のように
体を折るようにするのがポイント。
その時、自己防衛屈曲反射による
無駄な腕の動きを防止するために、
手はヘソモゾ
前腕で横腹をモゾモゾとこするようにしながら
丹田を手で軽く押す👇

ヘソの下の部分を丹田という。
尾骨を地球の中心に下ろしながら
丹田に少し力を入れるだけで「命門」が開いて
体が動きやすい状態(ゴリラポーズ)になる
(東洋医学による)という効果もある。
名門(めいもん・腰椎2番の棘突起と3番の棘突起の間にあるツボ。ベルトの高さにある腰椎が4番目。命門を開く、または名門を広げると、腰が緩んで、気が上から下に流れやすくなる。つまり動きやすくなる。
このことは1999年〜2000年に連載していた月刊誌バレーボールマガジンの自然体バレーコーナーの中で『ゴリラポーズ』として掲載されている)
❹ 「ぱつ」は
スプリットの表現!

スプリットとは、体を少し宙に浮かして
着地させる動作のことで、
次の瞬間「床反力」とアキレス腱や
ふくらはぎなどの「伸張反射」
が使えて1歩目の動き出しが速くなる。
❺ 「ぽん」は、「最短距離で面」を出す表現。
小学生の打ったスパイクボールでも時速36キロメートルはあると仮定する。そうすると秒速に換算すると10m/秒になる。100m10秒で走るスピードである。人間の反応時間は平均で0、2秒。アッ!と反応した時には、ボールはすでに2mは動いているのだ。それから動いてレシーブしようとしても、さらに遅くなるということだ。つまり、選手が必死に全力で打ったスパイクボールを「動いてレシーブ」なんて、目の目に飛んでいるツバメを素手で捕まえるようなものだ。
到底不可能であるということ。
アッ!と同時にスプリット、同時に面づくり。
これが「ぱつ ポン」である。
「ぱっ ポン!」を行うための準備が「グー」
「グー」を作る準備が
「チョンチョン タタタ」ということである
🔷余談・・・in伊豆で、”面づくり”に取り組んでいた時、末広中学校の岡田先生が「手を下げるタイミングが難しいと生徒が言っています。ヘソモゾのままで体を曲げたらだめでしょうか?」との相談がきっかけで、またまた新たなレシーブ技術開発が始まりました。そして試行錯誤を重ねて今回(3月9、10)のin東京でここまでたどり着きました。
そこで得た結論が「チョンチョン タタタ グー ぱっ ポン(日野台高校杉山先生作)」です。もちろん完成ではありません。自然体には絶対という言葉も、完成という言葉もありません。さらにさらに、もっともっと検証を加えながら改善改善の繰り返しです。
上から目線に立った指導者の
「こうしろ!」ではなく、
生徒の立場になって考えてくれる
指導者の優しさと、素直な心が
新たな技術を生み出そうとしているところに
意味があると思ってあえてこの話を紹介しました

相手の立場で考える
これが指導者の基本
第1069回バレー塾
<第四回 指導者講習会In 東京 日野台 杉山>

朝の講習は、学力とは何か?から
勉強と部活そのどちらも学力が育つ。
勉強できるかどうか?ではない。
キーワードは 自主、自立、主体的
捨てること、決断と実行、覚悟
(覚悟をもって捨てるものがある)
指導者としての覚悟が問われ
また進化することが求められている
これからの時代、生徒、選手には
どんどん前に出ることが求められる。
自分の考えが言えることだ。そして
自ら判断して動くことがより求められる。
となると、それを部活動で育てるには??
そんな課題と、解決方法が
講義と実技の中でどんどん示されてゆく。
本来、そこで、講義を聞いているだけではなく
自分の考えを発信しなくてはならないのだな…
古い人間はついていけないか…
とも感じるが、そこは、進化しようと思うかどうか。
やっぱり勉強し続けないといけないと再確認。
選手が進化するのに、
先生が古いままでは
お互いに不幸になるだけ!

選手の現在の力で判断するな!
”いま!できている、できていないで判断するな!
選手ができないのを嘆くな
それが立ち止まる原因だ
できるためには何が必要か、
解決策を提示するのが指導者。
試合は相対値
実力がなくても相手がそれ以下なら勝てる
それを喜んでいては話にならない
練習は絶対値
自分の実力がわかる
だから!練習でどうするのかということ
そのためには!理論がしっかりしていないといけない。
これからの選手はどんどん自分の意見が言えるようになってくる。
そこで、しっかり理論的に説明できることが指導者には求められる。経験ではあかんのや!

僕の長年の疑問にも、
全体の場で答えていただいた。
スパイクスイングの練習の場面で、見本の先生の打ち方の打点は低くて、その状態と実際のスパイク場面のスイングでは差があって、技術的に異なるものではないか?という僕自身の疑問でした。
選手からそういう質問あったか?
いやないです じゃあ選手はわかってるんとちゃう? うむむ…
スパイクに必要な要素がすべて同じなので、打点が違っても関係ない
そもそも打点の定義に誤りがある
肩と肘と手首の関係が同じ。動きの原理が同じ
サークルスクラッチの意味
そして、実際の場面で、なんども繰り返して練習していただいた・
選手に聞いてみました。打点が違う見本を見て、実際のスパイクと違うって思わなかった?
数名、うーんと首をかしげる。日野台のいいところです。
わからん時にわかったような返事するな
わからんなーって顔をせえ!
との以前の草野先生の話を実践している(笑)
動作原理が同じってことだよね?
原理・原則を知らないと誤った解釈になる
あ、そうかという脳が喜ぶ瞬間をもらえました。

上達するためには何が必要か、
指導者のための理論と実践を選手が聞けて、
体験できるので、とても貴重です。
なぜならば、より選手が自分で考えて行動できるようになるからです。
目指すフォームをイメージする
動きの上に技術はのる
ということは、動きのトレーニングが絶対に必要
だから、ダンスや2分トレが重要。
小手先の技術指導では身につかない。
対症療法ではだめだ!
原因療法でないと力にはならない。
上達の条件=素直 努力 笑顔
わからないとき 自ら考えて 解決方法を探る
あ、そうか!と分かった時
成長を実感できた時
自分の力になる瞬間、自信が持てる
身体の使い方は、身体が覚えてくれないと、
試合ではできない!
悩める中学生が、悩みをぶつけた
答えは次の通り
今あるのは厳しい指導のおかげと
過去を美化する保護者の存在は問題
理不尽な指導者のことで悩んだら
❶郷に入ればで、やる
❷聞いてみて、やってみて決める、
合わないものはスルーする
❸質問する なんでそうなのか?
❹それでもあかんかったら 辞める

指導者には高い人間性が求められる
自分を磨く研修が必要だ
なぜならば
信じられて 尊敬されて 慕われる
こんな先生ならば問題は起きない

体育館練習へ!
今回のテーマの一つはレシーブの進化
はじかないレシーブの進化版
チョン×2から 位置取り ヘソモゾ 前傾 スプリット
からの5ヶ所、ひざ滑り、這いつくばり
チョンチョンは立腰姿勢で
立腰姿勢の作り方(命門をひらく)
位置取りへの動き方
ヘソモゾの作り方
手の組み方などじっくりと行う
前傾するタイミングと方法
顎を前に出すようにするとうまくいく
これはかなり徹底して練習した
今回の大きなポイントになった
顔の角度 膝との連動
スプリットのやり方
手の出し方 ボールへの当て方
ひざ滑りのタイミング
5方向への這いつくばり 飛び込み
二日間ここまで持っていくための段階練習
いったい何段階あったんだろう…
できる練習へもどりながら、進み、またもどって、3歩進んで2歩下がる独特の進み方。
あ、もどった、あ!進んでるとそのタイミングは実際の場面で見ないとわからない。
なぜならば 選手が毎回違うから
なので、自分の選手が参加して、それに合わせて練習を組み立ててもらえるのは、なにより僕の勉強になる
一人、どうしてもはじく場面が多かった選手を個別にみていただけたのも、今後のヒントになりました。こういう時に遠慮しないで、お願いしてみるのも、自分の力の無さを晒すようですが、それ以上に得るものが多いです!恥はかき捨て
ヘソモゾの前傾姿勢で
レシーブする雰囲気を作る!
ぐうーーっ!よっしゃこい!
僕の表現ではこれしかできませんが、これです!!
四股の5秒トレーニングの場面で
高校生、小学生問題なくこなしていましたが、
中学生から苦悶の声が…
あーーそうか、ここができないから、
バタバタふらふらするんだと、
動きづくりの重要性を理解できました。
選手を見れば、なにをやってるのかすぐわかる
先生がよく言われること

スパイクスイング4種
0度 20度 載せる たたく
まずはこの0度20度の理解 ひねりの理解
スイングはどこから始まっても同じ
わかめスイング基礎
スパダンⅡ 2段キャッチボール 2段スナップパス 2段床投げ
投げ打ち交互 足ふり カメハメ
動きを作るメニューがどんどん出てくる
下に打つ 上に打つ スイングを始めるタイミングを変える
載せるとパンチ これができたら どうなるのか?
タイミングをずらすことが可能になる
つまり☆ゲームで通用する技術を作る

1日目復習で学力とは
スポーツエリートにこそ学力は必要
なぜならば
仕事をする会社に勤めるのに学力は絶対条件だから
小学生にVリーグ選手以上の技術を求める
なぜならば、大人になっても神経は覚えているから
そして、親学 この日きていた選手は全員女子 母親としての勉強ができるのはありがたい
十月十日 つなげると 朝になる 萌になるとの答えもあり おもしろい
結婚観 自分の家族を大事にしてくれる相手を見つけろ!
スポーツは朝!心拍数を上げてから勉強すると効果が上がる 競争ではない運動を!
巧みで、しなやかで、故障しない身体づくり
技術指導はプラスでなくてマイナスで考える 捨てること余分なものを捨てる
体育館へ!
2分10種トレーニング
夏トレがこの2分トレに進化して 実感しているよかったことは
選手がマイペースでやれる
夏トレもマイペースでやることでよかったのだが、どうしても時間がかかって、劣等感を持つ選手がいたのだが、それがなくなった。
2分の中で自分自身に挑戦できる もちろんさぼろうと思えばサボれる。
楽をすることもできる。それを決めるのは自分自身!ある意味より厳しい。
終わる時間が同じなので、次のメニューにすぐに入っていける

ここからレシーブ練習がさらに進化してゆき、6方向位置取り×5か所レシーブからのひざ滑り、5方向這いつくばりへと
さらに前傾のタイミングも変えるとより、実践的になっていく。
昼の研修
サーブを入れようと思えば思うほど入らない 脱力しようと思えば思うほど力が入ってしまう選手をどうするか。
対症療法ではなく原因療法へ
意識を外に持ってゆくこと アプローチは選手と場面によっていろいろ異なる
練習ゲームに目的を持て
勝ち負けでなく、練習した技術を使う、使うことができるかどうか。目の前の結果で判断しないこと!

午後の体育館へ
意識の話 と あと1点を取る ねらったところに打てること
そのための技術練習
サークルスクラッチからスパイクスイングへ
えーてんきやなー ほんまやなーー なんでやねん
キャッチボール スナップパス バウンドキャッチ 2段モーション 5か所レシーブフォーム
昨日のメニューを繰り返しながら、1日たって脳が整理されているかどうかを試すメニュー
やはり レシーブできる雰囲気を作れ!メリハリのある構え スイッチオン!
ジャンプして打たれるボールを位置取りして レシーブ ひざ滑り 這いつくばりと
とれる範囲がどんどん広がる
ひねる必要性 弛緩 緊張 弛緩 肘が同じ高さだとリラックス
5つの力 筋力 重力 伸張反射 慣性 床反力
試合とはうまくいかないもの その時にどうするのかを練習する

今回もありがとうございました
なぜそうするのか?どうすればいいのか?理論に基づいて考えることを選手は学んでくれたと思います。
ということは理論になる学校の勉強も大事。部活動で学べることも大事!
文武は融合で一つ 生徒が考えて意見できる場所づくり
相変わらず、書くと長くなってしまいますが、これでも圧縮してます。
中身が濃すぎる今回の講習会。選手の進化に負けないようにしなければ!と気持ちを新たにしました。
4月にまたお会いできるのを楽しみにしています!
追伸 鍛錬レインボーカラーTシャツは、ずっと注文可能です!
10年間やってくれとメーカーにはたのんであります。これからの季節 全国いろいろな場所でカラフルになるといいなあと思います。
第1068回バレー塾
第3回自然体バレー塾inごうつレポート(3月2~3日開催)
本藤忠行(島根県江津市)

【説明できますか?】
「あのダンス、何の意味がありますか・・・?」
草野先生が、指導者の皆さんに問いかけてきました。
参加している小学生から高校生のチームがリズムをとりながら同じようなダンスをしています。
「説明できますか?」と草野先生。
私も含め、指導者の皆さんも「??・・・?」です。
「あのダンスにスパイクの動きが入っていますか?」と再び草野先生が問いかけてきました。
【集中すること!】
個人トレの動画を見ながらやろうとしても思うように体が動かすことができずだんだん曖昧になっていきます。柔軟性もイマイチです。面づくりレシーブとして「フラフラぽん」や「5ヶ所レシーブ」を行いますが、なかなか上手くいかないため集中が途切れてきます。
試合にミスしたら、練習が足りなかったと言い訳するでしょ。
それをなくすには、簡単な練習でも集中すること!!」

【手取り足取り教える弊害】
「わからないからできない。ボーっとしてしまう。わかりやすい言葉で教えても、
聞こうともしない。隣も見ようとしない。それは、なぜか?
大人が手取り足取り教えようとする環境にしているから。」
【最後に】
今回の自然体バレー塾inごうつは刺激があったと思います。
参加した子供達・ママさん・指導者の皆さんは
自然体ドリルの奥深さを実感したのではないでしょうか?
LINE研修の配信にありましたが、「子供達に何を持たせてあげることができるのか?」
本当に大切なことだと思います。
来年も自然体バレー塾inごうつを開催させて頂きます。
(来年は、2月29日(土)と3月1日(日))
草野先生、引き続きよろしくお願い致します。

(ママさんも頑張りました)