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in五條

第548回 <In五條(奈良)>
10月11(土)~12(日):五條東中学校体育館・・・・・・50名
★受講者累計 102、240名 

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少人数(25名)での丸二日間の強化練習。バレー塾とは違っていろいろ細かい技術指導が可能なのでこれまた楽しいものだ。メニューは単発方式ではなく、目的別グループユニット方式。ある目的に到達するプロセスを6~10段階のステップを踏ませたサーキット式に提供するもの。来年の集中講義の試験問題になります。例えば「一人でボールを使ったモーションバランス10種目」とか、「二人で行う6段階レシーブサーキット」とか・・・・。
<目的と手段の明確化>・・・今回特に力をいれたのがこれ!・・・目的を理解させるためには監督、コーチがその練習の目的を明確にしておくことが大前提になる。「いつものをやっておけ」では話にならない。チームづくりや指導方法で監督、コーチの意志疎通がとれて、目的と手段が明確に共有されていたらつまらない問題も起きないはず。
 今回は選手には「この練習はこの目的を達成するための手段だから絶対ではないのでやりながら疑問が起きたらどんどん改善したらいいよ」と促す。細かい内容は省略するが、指導者の発想次第でどんどん視界は開けるのである。思い込みが成長を妨害するのは間違いない。
 例えばレシーブの動きづくりに必要なレシーブサーキットを明示するだけで選手は忽然と取組む。目的があってその手段があれば選手は頑張るのである。余分な話はしないことだ。指示を出す場合は、はーとか、えーとか、ウ~ンとかは必要ない。指示は6秒以内、説明は3分以内にすることだ。指導者の余分な話が一番余計である。しまいには自分の言葉に興奮して怒り出す人もいる。自家中毒症候群である。余分な話ではなく必要な話をしてあげるべき。そうすれば誰でも頑張れるのである。しかも回数や達成レベルは比較しないようにさり気なく工夫されている。大事なのは体験と挑戦である。さらにそこに改善や工夫の余地が残されていれば更なる意識のレベルアップが用意されていることになろう。指導とはバレーに限らずそういうものではないだろうか。
<練習試合拝見>せっかくだから3日目は練習試合に同行した。(ブログ参照)試合を見ていてつくづく思うのが「なんてムダな練習をしているのだろう!」ということ。選手がコートの中に入って何をすればいいのか、何をどのように頑張ればいいのか、そのことを具体的に教えるだけでも全然違うことをあらためて思った次第。小学1年生にいきなり因数分解を求めても無理な話だ。物事には順番があるのに、試合なった途端に1年生も6年生も同じ選手になってしまうようだ。
 自然体研究会のメンバーで構成されているML(メーリングリスト)の中に、ある中学校の先生が『うちの選手は「中学校では楽しい練習が待っているよ」と小学6年生のバレー部員に言ってましたよ』と書かれていたことを思い出した。この言葉、部活のあり方としてとても価値ある言葉に響いた。大人顔負けとはこのとこ。この写真の子ども達である。そういえばここの140センチ台の選手がスパイクで打ち返していた。殆んどが150センチ前半であるが結構強い。動きが他とは少々違っていた。見かけは頑丈そうでないが細腕繁盛記並みのしなやかな強さを持っているのが見えた。こういう選手に「お前はアホか!」と怒れる指導者はいないだろう。ぼくも最初はあまりにもきゃしゃで、とてもバレーするような雰囲気でもないし、どうかな?と思っていたがスパダンを観たら!!!!!!!・・・変身!とはこのこと。彼女達が急に大きく見え出した。人は見かけで判断するものではないと再確認しました。12月に再会する楽しみがまた一つ増えた。
by kusanokenji | 2008-10-14 14:10 | ■講習会リポート