第936話・・・謹慎
2008年 09月 11日
ところが今朝の新聞で高校野球の暴力による謹慎が大きく取りあげられており
それも全国優勝経験のある監督であることにかなりのショックを受けました。
これは現在の自分の仕事にも関係あるので今日はほんのちょっぴり書かせて
いただこうと・・・・思った次第です。
昨年香川県高野連のお招きで講演させてもらいました。
その中で「名将とは甲子園に何回も連れて行く監督でなく、その先生が転勤で
学校を離れた時に何を残してくれたかで推し量るべきではないでしょうか」と
提言させてもらいました。その先生が学校にいる時は強いけれどもその先生が
いなくなったら急に弱くなった、部がガタガタになった・・・・では話になりません。
「甲子園常連監督=名将」という物差しがおかしいのではないでしようか。その人が去ってチームがガタガタになる。そういう現象をとらえて「やっぱりあの人の力は凄かった」と逆に褒め称えるのもいかがなものか・・・・。それよりも甲子園にはいけないけれども地域の結束力、職員の協力、部員の意識改革・・・そいうイズムを残して去る。そしてそこの学校全体が以前にもまして活動が盛んになっていく姿も現実に全国の片隅であるわけです。そういう指導者を高校部活動の指導者として褒め称えるべき見識を我々は持つべきではないでしょうか・・・・とそのような意味のことを言わせていただいたのです。
今回の暴力事件・・・・事実として残ることは指導力ある指導者がまた現場から去るということです。仮に復帰されても、心の傷を負った者はどうなるのでしょうか。
どうか不幸が不幸を呼ぶことのないようなスポーツ活動であって欲しいと心から願います。