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by kusanokenji
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第934話・・・滑らか、しなやかは応用の近道

大船渡市での講習会での話。
二日目の午後に「感覚練習」をちょっとやってみたのです。
どれくらいの違いがあるかと思って・・・・そう、自然体をやっている選手とそうでない選手の違いをみたかったのです。力任せの動きでなく「巧みさへの挑戦メニュー」で・・・。

全員セッター、全員アタッカー育成メニューといいますか、
二人での速攻コンビネーションづくりのドリルです。
勿論小学1年生から中学3年生まで全身やります。
今までよりも進化メニューも出してみました。
そのなかで4年前から自然体バレーに取組んでいる小学生チームがあるんですが
これがいいんですね。
最初は他の選手たちと変わらない出来ばえですが、ちょっと時間が経つと
「滑らか・しなやか」な動きで、どんどん他を引き離して動きが良くなります。
東北大会に出場するくらいの中学生にも引けをとりません。
むしろ全体的、相互的な動きのバランス面では優れています。
いわゆる「応用、変化への対応力が柔軟で旺盛」ということにちょっと驚きと、してやったりの喜びと、ここまでしっかり指導してくれた指導者への感謝と、いろんな思いでした。
おもむろに、全員を集めて説明します。
そしてそこで次の段階のテーマを与えます。
例えば、セッター役の動きのきっかけづくりに「軽いスプリット」をやらせるのです。
もう、それが格好いいのです。ムダな動きがどんどんなくなります。
ムダな動きがなくなるということは必要な動きができてくるということです。
更にはセッターの落下点移動時の腕の動きづくりに関節連鎖運動を応用します。
みなの前では恥じらいながらやりますが、そのあとはガラリと変身!
こういう場面が10数回あったでしょうか。
細かいツボの指導する時はこういう状態をつくってやります。
失敗しての笑顔がいいいですね。次への挑戦への証です。
これって、最高のモチベーション状態ではないでしょうか?
彼女達の中学校での成長が楽しみです。彼女達が進む中学校も今年は東北大会出場でした。勿論今回も参加してくれました。前日の夜に修学旅行から帰ったにも関わらずの参加に意気込みを感じました。小学生は再来週にある東北大会に出場するそうです。小粒で身長も低く、おとなしく控えめでどちらかといえばバレー選手よりもバレエ選手?と間違えられるくらい。周りからは「なぜあのチームが勝つの?」と云われるくらいおとなしく不思議なチームとか。そういう飾らない自然な姿がいいですね。ガツガツするのがなくて。強くても下品な仕草はいただけませんから。私の好きなタイプです。聞くところによりと週に1回の小学生のモーションバランストレーニングの日には隣のコートで中学生も練習しているらしく、一緒にモーションバランスをやるとますます来年が楽しみになります。

小学校と中学校の先生方が協力して子どもを育てる姿・・・・これが子どもの未来に関係する大人のあるべき姿ですね。そのために、進学する中学校の監督、コーチもしっかり参加してくれました。勿論夜もしっかり懇親をふかめてくれました。自然体バレー塾がきっかけで小学生の指導者と中学生の指導者が一緒に酒を飲み交わしてバレー談義する・・・・ありがたいことです。これが子どもへの還元への第1歩です。

私はちょっと訴えました。懇親会のトリの挨拶で・・・・。
小学生の指導者から頭を下げていけ!・・・と・・・・
なぜなら、手塩にかけて育てた子どもが可愛いでしょ!・・・・・と。
少なくとも中学校の指導者よりも愛情が深いはずでしょう!・・・・・と。
そんな可愛い子どものためなら中学校の監督に頭を下げるなんて大したことないでしょ!と。
人間は実るほど頭を下げるものです。
指導者は愛情の深い者が頭を下げるものと思えばいいんです。
僕なんか、僕みたいな人間の頭を下げることで物事がうまくいくならいくらでも頭をさげます。現実に何回も何十回も何百回も下げてきました。頭を下げれる人間になりましょう。但し、慇懃無礼とは違いますよ。
by KUSANOKENJI | 2008-09-08 17:18 | ■連載“日々努力”