第875話・・・動きづくり
2008年 02月 27日
練習ドリルもそうです。
「相手の動きよりボールの動き」と同調した動きづくり!
が多いことに気がつくと思います。
理由は、バレーボールは空中を飛び交う競技だからです。
だからボールとの同調能力を養うトレーニング&ドリルにしてあります。
極端に言えばブロックは、ボールを追いかけて飛ぶドリルです。
結局究極のリードブロックということです。
そして早く動く、安定して飛ぶために基本のステップを覚えます。
ステップを覚えるのが目的ではないということです。
相手のどんなトスにでもボールと同調して飛べることをトレーニングします。
そういう能力が身についてから「手の出し方」を教えるとブロック技術が上達する
という考え方です。ですから、腕の出し方や手の出し方を先に教えてもダメ。
肝心のボールとの関係がチグハグでは意味を成さないからです。
ネットを挟んだ競技(テニスとかバレーボール)は相手の動きよりボールの動きに対応しなければならないのです。特にバレーボールは複雑です。自分に向かって空中を飛んでるボールの方向は一定ではありません。前からくるボール、真上から落下してくるボール、真後ろからくるボール、横からくるボールなど常に変化しています。それに速さも高低もまちまちです。したがって機械相手や器具を使った敏捷性や俊敏性のトレーニングをしても実戦ではあまり効果は薄いだろう、という考え方からです。難しく言えば空間認知能力などの名前を使いますが、要はボールをうまく操れる能力のことです。