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by kusanokenji
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第10話(12月15日)・・・見えないものを見よう!

人間が人間を観る方法は、自分に対しては反省を目的とし、他人を観るときは人間を吟味するとき、と儒教では教えています。では、どのようにして観ればいいのでしょうか。魚は臭いで、鳥は目(赤外線)で物を見ます。

まず、こういった学問が東洋の仏教、儒教、道教の中でとても発達しておったということだけでも覚えておきましょう。古い書物の中には六験、八観などの言葉が出てきます。人間が貧乏になったとき、地位ができたとき、お金持ちになったとき、怒ったとき、悲しいとき、嬉しいとき、苦しいとき……、そんな場面でどうするか?そこをみれば人物が観察できる、と書いてあります。昔は現代みたいに文明が発達していませんでした。そこで人々は「人間」というものを深く考える時間があったんですね。ですから、人間についての学問がとても発達したんだと思います。その学問は現代でも立派に通用するのですから驚きです。これから少しづつ、東洋の考え方を勉強したいと思います。
by kusanokenji | 2004-12-14 22:43 | ■連載“日々努力”