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by kusanokenji
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第765話・・・こうしてドリルは作られる

私が行なっている練習ドリルの作り方のヒンを紹介します。
①登りたい山をイメージさせる!
②悪いところを直接指摘しないで改善してあげたい!
この二つの考え方を原則に、具体的な発想へと展開していきます。

山にもいろいろな山があります。
パスの山、トスの山、サーブレシーブの山、スパイクの山・・・
パスの山でもおむすび型の山、尖った山、高い山、低い山があります。
それぞれに段階があるということです。
そしてそれぞれの山の頂上を見せます。完成形の見本です。
そこから登りたい山のイメージを作ってもらいます。
そこから裾野の歩き方、1合目、2合目と段階的に登っていくのです。
自分で「あの山に登りたい」という意識が芽生える・・・・これがモチベーションです。
②の直接指摘しないで、のところは
膝を曲げろとか、肘を伸ばせとか、腕を振るな!とか・・・・
この選手にこうなってもらいたい!ということを実現させる方法を考えようということです。
肩こりを治すのにいくら肩を揉んでもなかなか治らないのと同じ理屈です。
腰痛を直すのに腰を触らないで治せたら最高!

小学生や中学生達が集まると必ず二人でパスしたり対人したり、輪になって
のパスや打ち合い、拾いあいみたいなことをやっています。
でも、本当に「これで大丈夫かいな?」と思わせるくらいうまくいきません。
やればやるほど、腕先だけ、小手先だけの動きになってしまうようです。
その動きを見ているとボールで遊んでいるのでなく、ボールに遊ばれている、
ボールに操られているような動きが目立ちます。
でも、試合をやるとそこそこにやりこなします。これが不思議です。
それはまるで基礎工事がグラグラなところに家を建てているようなイメージです。

台風や地震がきても倒れないような家にしてあげたいものです。
by kusanokenji | 2007-10-04 09:20 | ■連載“日々努力”