第730話・・・何も教えてもらってない
2007年 08月 16日
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そういえばわしら、技術的にはなにも教えてもらってないな
「決めろ!」「なんでもええんや、エースは決めるんや」
「逃げるなアホ!」「とにかく決めろ!」・・・・・そんなんばっかりやった。
ほんまに今思えばわしら何をしとったんかな
はい、はい、と返事ばっかりさせられていた気がする。
いつも走らされて、ワンマンされて、
ミスしたらどつかれて、フラフラになるまでスパイクして
フラフラになって決まったら、「オー、それがええスパイクや!」
「倒れるくらいまでやったら力が抜けてお前の最高のスパイクや」
ほんまにボケかと言いたいわ。それを教えるんが指導者やのに。
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卒業や引退してからでなく、現役中に聞いてみたいですね。
「君達は、私から何を教わりましたか?・・・・」と。
どんな答えが返ってくるでしょう。
これを聞ける指導者は勇気があります。
正面から選手と向き合ってないとなかなかできないことでもあります。
「何も教えてもらってない」と返事がきたらショックですからね。
教える側と教えられる側の受け取り方には差が在ります。
ところが当事者同士はその「差」がわからない。
わからないからお互いに「不満」という溝ができます。
教える側は「何を教えるか」をシンプルにまとめることです。
これにつきます。
あれもこれもといくら考えても
最後は「何も教えてもらっていません」となるからです。