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by kusanokenji
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第726話・・・人間としての教育

糸魚川の帰りに読んだ本がよかった。(向山洋一 著)
内容は小学校の先生の話。
この先生の周りにはいつも服装の汚い、勉強もできそうもない子供が群がっていた。
この先生はいつもこの子供たちと楽しそうにふざけあっていた。
ある先生が尋ねた。
「先生はいつも楽しそうですね」
「勉強のできる子と可愛い子というのは、大きくなって誰からでも可愛がられるんだよ。 
 勉強のできない子というのは、小学校の時にうんとかわいがられなくちゃいけないんだ。
 それで人生は少しバランスがとれるんだ」

本当に素晴しいと思った。うるうるきた。
目先ではなく 子供の将来の姿を見据えての教育だ。
最高の指導者だと思った。
どんなに勉強ができなくても
どんなにバレーがへたくそでも
子供のときに指導者から可愛がられたという思いは一生の財産になるだるう。
人間として認められたということだ。
まさしく「目先の一勝」より「こどもの一生」。
つい、バレーを強くするのにやっきになっている指導者と比較してしまった。

今回の講習会・・・糸魚川でも沢山の子供と出会った。
元気や勇気を与えることができたかどうか、電車の中で4時間反省しながら帰阪した。
by kusanokenji | 2007-08-12 22:22 | ■連載“日々努力”