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by kusanokenji
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第718話・・・因縁(いんねん)といじめ

見ず知らずの人間に突然いいがかりをつけられることを「因縁(いんねん)をつけられた」といいます。たいていの人がそういう経験をしたことが一度や二度あるものです。訳もわからんのに突然監督が怒りだし、髪を引っ張りながら選手をボコボコにしている姿に似ていませんか?
最近、選手のなかでの「いじめ」や、「指導者の暴言」で悩んでいる子供、保護者がたくさんいらっしゃいます。そういう人たちを何とか救ってあげたいんですが・・・。

因縁(いんねん)」についてもう少し詳しく調べてみました。
『その家系にある大昔からの先祖の行いや犯した罪や、その生き様が、現在生きている人たちの苦しみの元になっていることを因縁という。また先祖の代で苦しめた相手からも因縁をもらっていること。また、自分達もこれから先の代の子供や孫に悪い影響を与える因縁をつくる要素をもってること。』

おおまかに言えばこういうことらしいです。
そしてこの因縁はどこかで誰かが切ってあげないと永遠に繰り返すそうです。
これを「因縁(いんねん)切り」と言うそうですがなかなか難しいことで、ただの形だけの供養だけでは因縁を消すことはできないそうです。因縁の元となっている一人一人の心を癒してあげて納得してもらって成仏してもらわないといけないとある人に教えてもらいました。

チーム内で起きている「いじめ」の問題や、理不尽な指導もこの「因縁」と関係あるように思えました。
どちらも「苦しみの元・不幸の元」だからです。
なぜ、バレー大好きな子供や保護者を不幸に陥れるようなことをするのですか。そういう人がいれば
「あんた、そんなに人を苦しませたら後で天罰がくだるよ!」と言ってあげましょう。
みつからなければいい、と嘘ぶいている人には「天網恢恢祖にシテ漏らさず!」と言ってあげましよう。病気になったり、仕事がうまく行かなかったり、不幸が続くのも何かの因縁が原因の場合もあります。これは自分のせいではなく、ご先祖の誰かの「因縁」のせいでもありますが、これと同じく、今仲間や部下を苦しませているってことは、これが自分の子供や孫達に因縁つくってるのと同じことなのです。我が子孫に返ってくるということです。天に向かってツバを吐くと自分の顔にかかるのと同じことをやっていると気づかせることです。と、考えると、いじめや理不尽な指導者をなくす方法としてこの因縁のことを理解してもらうことも大きな手段であると思った次第です。そう考えるとお寺で合宿して座禅したり、お坊さんの説法を聞いたりするのもとても大事なことだと思います。そういう意味では「動きの基(もと)」で紹介する「わくわく体操」の「座禅ストレッチ」や「座禅ダンス」など、思わぬ効果が出てくるかもしれません。こんなことをやっていると「もっとバレーを教えろ!そんなことして何になる!」と文句を言う人は問題外。目先のことしか考えれない指導者、己の乏しい経験の枠を超えれない小心な指導者、我が子しか見えない保護者、こういう人たちほど「気づき」をしてもらわないといけません。きっとできるはずです。何故ならみんなバレーが好き、子供が可愛いと思うからです。
大切なことは自分が因縁をつくらない人生を歩むことです。
そういうことを親は子に伝え、指導者は選手に指導していけるようにしたいものですね。

目先のことだけでなく、未来を見据えて今を送りたいものです。
by kusanokenji | 2007-07-30 06:44 | ■連載“日々努力”