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by kusanokenji
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講習会(安心院)

第479回<自然体バレー塾ーIn安心院Ⅱ>
4月14日(土)~15(日)安心院小学校体育館
参加者:170名★受講者累計 82,020名
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<来る者 帰るが如し>・・・来る人が我が家に帰ってきたような気持になること、NHK朝の連続テレビドラマに出てくる老舗旅館の接遇の心、おもてなしの理念です。
半年ぶりに訪れた安心院。スタッフ、保護者、選手から「草野健次よ、お帰り!」って言われました。そして2日間を通じて「心の声」と「その笑顔」が僕の心に届きました。ありがとう。そういえば私が三菱電機を退社したのが20年前。今でも時々職場の仲間や後輩、バレー仲間と再会する時があるが、必ず「お帰り!」と迎えてくれる。ホッとする気持にさせてくれるのがありがたい。そのリーダーが浜口郁子さん。80歳になりながら「三菱電機OBクラブ」でまとめ役のばりばり現役スーパーウーマン。バレーも現役選手。そういえば、バレー部へのお客さんが帰られるとき、「車が見えなくなるまでお辞儀して見送る」のが当たり前の行動でした。
<成長>・・・半年振りの再会。小学生の動きと中学生の技術の進歩が見えました。それと明るさも。スタッフが頑張った結果です。写真は小学生の新2年生。入部して半年くらい。その間、バレーモーションを沢山やってきた結果がこの通り。動きがスムーズ。言われたことがすぐできる。そして忘れない。繰り返し同じ動きができるのです。居並ぶバレー経験者の中でも際立った動きで「モデル」になりました。この場面ではレシーブのあと、①面を残す、②軽いエッジングから膝を折りながら引き付けてクロスステップへの移行、③フォロースルーから次への体勢へのリターン、④常に「隙のない構え」での動きでした。クロスステップもあればサイドステップやこのままローリングなど様々なバリエーションがありますがその中の一つと考えて下さい。「小学生は凄い!」と驚く前に中学生や高校生達のこれまでの経験は何だったんという視点をもつことが次への成長につながるものです。こういう驚くべき子供の潜在能力の可能性の芽を潰しているのは何でしょうか? たった入部半年、それもまだ小学1年生と同じですよ。なのにこの脚裁き、膝の抜き、連鎖した動き、フォロースルのしなやかさ・・・これが誰でもできるようになるのです。しかし、従来のバレーの技術練習では無理。なぜなら求める「動きの質」よりも「ボールを拾う」ことに重点を置いたバレーボールだからです。全体の流れるような動き、「川の流れのように・・・」を求めていくとこのようになります。結果よりもプロセス重視の指導です。結局はこの子の持っている潜在能力を潰すのか、開花させるのか、すべて周囲の大人なのです。バレーモーションやモーションバランスをやっていると、ボールとの協調した動きを神経回路が作り上げますのでこのような「巧みな動き」が自然に出来上がるのです。この能力は誰もが持ち合わせた能力です。こういう動きは「試合」をさせることや威圧的な指導、あるいはワンパターンな練習によって消されてしまいます。悪い動きが良い動きを潰してしまうからです。良い動きが習慣化されるまで・・・・ここが成長のポイントです。こんな指導を沢山の子供にしてあげたいなー!自然体公認講師養成を始める目的がここにあることをご理解していただけるでしょうか。共感される方は是非受講してください。そして公認されてください。普通の資格のためではありません。あなたの指導スキルを高めるお手伝いをするだけです。子供の成長の手助けをする人生に興味を持ってないと続きません。講義だけでも最低100時間は必要でしょう。講習会に参加しただけ、眺めただけで身につくほど簡単なものではありません。ましてや「勝つためのノウハウ」を求めて参加しても何のプラスにもならないでしょう。何故ならあえて「目先の勝利のための指導方法」はやらないからです。勉強して体験してまた勉強する・・・これを繰り返すのです。昨日の成功が今日も成功するとは限りません。つねに起こる変化に対応できる「指導力」を養うのが目的だからです。過去や経験ににこだわっていてはできることはたかが知れているということです。これは仕事でもまったく同じですね。まさしく「破壊と創造」「創造的破壊の勧め」、いやいや「原点回帰」ですね。これは。
<大人の成長>・・・歴史上の人物、偉人の陰に母あり。子供の成長は関わる大人の裏返し。大人が成長すれば子供も成長するのです。指導者が変われば選手が変わる。指導者が変わらなければ子どもは変わらないのです。これに気がつかない指導者の下でやる選手が可哀想!でもそういうことにはなかなか気がつかないのですよね。まあ、全国的に問題なのは少年団の試合のあり方。何処が・・・・試合で子供のプレーに一喜一憂する指導者や保護者の無邪気な姿は仕方ないにしても、相手のミスに狂喜乱舞して喜ぶ姿はいかがなものか?。味方のナイスプレーに対する賞賛の声援、拍手なら教育的で健全な感覚があるが、相手のミスを喜ぶ姿は相手の不幸に拍手を贈るようなもの。おかしいと思わないのがおかしい!我が子の応援のための声が罵声に聞えるのも品格がなさ過ぎる場面。こんな光景が目立つようでは小学生スポーツが国を滅ぼすことにもなりかねない。国の教育問題がクローズアップされている昨今、スポーツ現場に視点を向けるのもひとつの解決方法を探る効果はあるはず。こういうことをメディアにも発信続けようと思う。誰かが動かねばならぬのだ。誰かがやれば有難いが誰もやらないので自分がやる。ただそれだけ。そういう行動に共感する人が増えるのが自分の願いでもある。自分を変えるとは、自分の行動を変えてみることが一番の近道。だから「動き出す指導者達」がいいのだ。自分から動かない人は魅力がない。選手のせいにする指導者は魅力がない。今回も各方面から指導者が見えてました。皆さんの今後の活動、並びに選手への接しかたに期待したいと思います。
by kusanokenji | 2007-04-16 08:39 | ■講習会リポート