講演会(香川県)
2007年 04月 14日
4月13日(金)オークラホテル 香川県高等学校野球連盟指導者研修会
参加者:120名★受講者累計 81,850名

<今日の話は・・・>子供を指導する際に「人間の本質」を忘れないで下さい。樹に例えれば根っこや幹が本質であり、葉っぱや枝、実は付属的なものです。本質とは、これをなくせば人間としておかしいよ、というものです。あればいいが、別になくてもいいもの、それが付属的なものです。なくしてはならないもの・・・・それは人間の徳。人を愛するとか、人に尽くすとか、人を慈しむとかの情念のことです。これがなくなると人が人を憎むとか、人には尽くさないでいいとか、人を愛さないとか・・・人間らしくないことです。付属的なこと・・・・例えば技術とか知識とか学歴とか・・・・野球で言えば甲子園に行ったとか、試合に勝ったとか・・・・そうなれば越したことはないがなくても人間が生きていく上においてはあまり関係ないもの。そのことを優先して「目先の功利主義」に走って指導することがあってなならない。なぜなら将来ある子供を指導されているからです・・・・・と話しは進んでいきました。目先のことで悩むのではなく、世間が納得できる理念をもって指導することが指導者のみなさんの本分ではないでしょうか。勝たせてる監督が「いい指導者」「名監督」という価値観ではなく、その人がは去った後どのように残されたチームが発展していくのか、そういうものを残せる監督が価値がある、という認識が必要でないでしょうか、人が人を指導する上で大事なことは何でしょうか・・・・野球の指導者としてよりも人としての心構えをお話させていただきました。みなさん、清閑な顔つきのかたばかり。さすがは太陽の下で頑張っておられる方ばかりです。勿論甲子園出場の監督さんも何人もいらっしゃいます。でも、みなさんの本文は学校の教師です。これを忘れてはいけないということです。指導者が指導者の本分をわすれて何が指導できるのか!・・・まあ、そんな話ですね。終わってからの懇親会では役員の引継ぎもあって、朝日新聞や毎日新聞社の方も大勢参加されていました。さすが高校野球です。注目度が違います。「バレーの方もお願いしますね」とちゃんとお願いはしておきました。同じスポーツを愛する高校生ですからね。