第597話・・・動き出す指導者達ー4
2007年 03月 21日
みなさんお元気ですか?新潟の矢沢です。
3月の17日(土)18日(日)に新潟県の長岡で自然体バレー塾が開催され、私も二日間参加しました。今、感じていること考えていることを書きたいと思います。
塾長から自然体公認講師の話が出ていました。「なりたいな」「なれたらいいな」と漠然と思っていました。しかし、その気持ちがだんだんと強くなっている自分に気づきました。今回の長岡の講習会では「もし、自分が講義をしたり、講習をしたりするとしたら何が足りないのだろうか?」という視点で話を聞いたり、講習を見たりしていました。
自分の部活の生徒に教えたり、自分の部活の生徒と他校の生徒をいっしょに練習させたりする場面では、何となくできるのですが、「初めて会った生徒だけに教えるのは非常に難しい」ということを実感しています。毎週土曜日に行われる上越クラブは、まさに私の修業の場です。小学生と中1を毎回20数名教えますが、笑顔にしたり、動かしたりするのがとても難しいのです。毎回、「草野先生と同じことをしているのに何が違うのだろう」と考えています。
<長岡の講義・講習で感じた自分の未熟な部分>
講義では、教員の世界しか知らない自分がいることをいつも感じています。きっと世間知らずなのだと思います。OJTも知りませんでしたし、企業の厳しさも知りません。草野先生から「先生方は展開力が弱いな」と指摘され、まさしくその通りだと思いました。もっともっと「旅に出て、いろいろな人と会わなければならないな」と感じました。
自然な体の動き、自然体用語の説明は、おぼろげながら理解できるようになりましたが、「いざ説明しなさい」となるとまだまだです。「一を知って十をしゃべる」状態です。もっともっと骨や筋肉、運動生理学や運動力学を勉強しないと自信をもって人の前に立てないと実感しました。
講習では、初対面の生徒を笑顔に変えてしまう瞬間を観察していました。最初の遊びでは、毎回乗り切れない生徒がいたり、ごまかしたりする生徒がいるですが、草野先生はおかまいなしです。(私だったらきっと怒っていると思います)そして、次から次へと出される遊びの中で、全員が笑顔で一生懸命やるようになります。集合も最初は、ダラダラしているのですが、数を数えたり、自己判断させたりしているうちに自然と早く集まるようになっています。
生徒を動かす隊形作りも見事の一言です。最初、遊びの中で2列にならべ体育館の大きさと人数の関係を掌握されます。そして、全員が練習できる隊形を作っていきます。200名や300名の人が無理や無駄がなく動くことは、できるようでなかなかできないことだと思います。
そして、練習の切り替えです。私も生徒たちといろいろ自然体バレーの練習するのですが、楽しいメニューもだんだんとだれてくることがあります。草野先生の講習は、遊び、モーションバランス・練習・ストレッチ・心の話・コンディショニングが上手に組み合わさり、生徒たちがだれることがありません。草野先生に「事前に考えてやっているのですか?」とお聞きしたのですが、「そのときの生徒たちの様子を見て一番求めているものを提供している」とのお答えでした。
練習メニューの豊富さも自然体バレーには欠かせない要素です。毎回、次から次へと出される新メニューについていくのが精一杯です。くどくど教えずに、自分たちでやりながら上手になっていくメニューを私も自分で考案できるようにならないと自然体公認講師にはなれないなと感じています。
いろいろなチームから頼まれて教えることもありますし、上越クラブも4月から新メンバーになります。笑顔で上手にさせられる自然体公認講師を目指してがんばりたいと思います。長くなりました。草野先生、本当にありがとうございました。