第593話・・・動き出す指導者たちー1
2007年 03月 15日
先週の愛知での講習会,2日目の会場校としていただいた,高浜中学校の鈴木淳です。2日間の講習会大変ありがとうございました。2日目など,至らないところがあったかもしれませんが,お許し下さい。
先生にもお話したように,2年前草野先生の書籍に出会い,DVDも見て,挑戦しながらも,先生が「いかん!」とおっしゃられる指導を行っていました。2日間先生のご指導を見ながら,先生と言葉を交わしながら,本当に色々と考えました。そして,チームの生徒の笑顔を見て,やはり変わらなくてはと実感しています。
高浜中学校に来て,7年間女子バレー部を指導させていただいてきました。私自身高校ではハンドボール,大学ではスキーだったので,バレーは全くの素人です。(PTAの活動で,週1回バレーを数年やっただけです)それでも,頑張って強くなろうとする子どもたちに出会い,バレーの指導が楽しくなってきました。何とか強くしたいという思いから,他校へ足を運び,教えを請い,まねをするうちに,先生がご否定される女子バレーの威圧的な指導に慣れてしまっていました。それが,正しい道だと思っていました。
先生に直接お会いできたことから,自分はいったい何を子どもたちにしてきたのだろうかと考えています。私はバレーの専門家でもない。その私が,これまで生徒たちの体を向上させてくるようなこと,技術を向上させてくるようなことをしてきていたわけではない。だとしたら,知識も技術も無いものが,生徒の上に君臨することは,ただの傲慢でしかないということ。そんな思いで,講習会後の3日間を過ごしてきました。
3日間の間,講習会で目にしたドリルをやってみたり,聞いた話を子どもたちに伝えてみたりと,動いてみました。活動中の生徒の笑顔は,草野先生の前にいた子どもたちとまではいきません。ここです。ドリルの種類ともととなる知識,そして,練習の組み立てと,実に奥が深いことを,子どもたちの表情から実感しています。練習が終わるたびに,心が沈みます。何もできない自分に。
でも,諦めて以前に戻ることは,絶対にしません!
破壊は痛みを伴うとよく言いますが,実感しています。産みの苦しみとなることを信じて,0(ゼロ)に戻ってみます。
うちの子どもたちが,写真をとった後に,先生にお礼を言ったあの「ありがとう」という言葉の表情(声の表情)が忘れられません。大きな声であっても,心のこもった言葉であれば,先生も喜んでいただけますよね。この子たちが,夏,最後の大会で,失敗を笑顔で受け入れながら,伸び伸びと,そして思いっ切りバレーができ,勝っても負けても,楽しかった!と叫べるチームにします!!
お忙しい先生に,長々と思いを書き綴ってしまい申し訳ありません。まだまだ,先生には教えていただかなくてはならないことが山のように湧き出ています。また,お会いできる日を楽しみにしています。
追伸 記念に撮っていただいた写真を早速体育館に飾りました。たくさんある先生のアルバムの片隅に加えていただけたら幸いと思い,添付ファイルとしてお送りいたします。
愛知県高浜市立高浜中学校 鈴木 淳