第563話・・・OJT
2007年 01月 30日
仕事を通じての職場内トレーニングのこと。
仕事を通じて上司が部下に、先輩が後輩に
仕事のノウハウ、テクニック、あるいは様々な社会ルール
時には人生相談まで及ぶことがある。
高度成長を支えてきた大きな人材育成手法だった。
その昔、「ガキ大将」の集団でも同じくOJT人材育成が行なわれていた。
しかし、今、それが消滅しかかっているのだ。
職場内にはパソコンが一人1台の時代。
先ず、パソコンの電源入れることが最初の仕事。
嫌な部下にはメールで仕事の指示を出し、嫌な部下もメールで報告する。
仕事する振りしてにメールばかりする女子社員や男性社員。
それを監視する目を光らせている上司。相互監視時代の真っ最中だ。
指導者講習会で質問した。
「オージェイティーってご存知ですか?」
30数名の教師全員がノーと答えた時があった。
かろうじて民間の中高年の人がイエスと答えてくれた。
学校という職場ではOJTは存在しないのだと思った。
経験の浅い教師は何処で誰に何を学ぶんだろう。
教えることがあってこそ、人に教えられるのに
何を教えるのだろうと思った。
イスから落ちるくらいふんぞり返って生徒を叱責してはイカン!と
諌めてくれる先輩同僚がいないのが情けなく寂しい。
こんな話をしながら指導のありかたについて話を進めていく。
書類のホッチキスの止め方が斜め45°になってなかっただけで
上司に呼ばれて延々2時間のOJTを始まる上司はもういないのか。