第528話・・・バレーボールと人生 <日々新た>
2006年 12月 18日
一番目のプレーと二番目のプレーに成功しないと三番目のプレーは
出来ないことを徹底して覚えること。
なんやて、「二番目に攻撃することもあります!」ってか、
それはそうや、そういうのを屁理屈ていうのと違うか。
屁理屈というのは部分をみたら間違いではないが本質ではないということや。
全体的でない、本質を言ってない、枝葉を言ってる、まあ、どうでもいいことを
言うのが屁理屈って解釈してもいいかも知れんな。
これはワシの偏見かもしれんがね。
言いたいことは「攻撃するまでには準備が必要やで」、というこっちゃ。
料理の仕込みと一緒やな。そ
ういう風に理解してください。
そういうルールで出来ているのがバレーボールという競技。
だから、攻撃の練習もそこを想像しておけということ。
極端に言うたら、セッターにボールが入ったら目をつむって
もコンビ攻撃ができるようにしておくんや。
トスが高い低い、早い遅いっていうレベルでは勝てんよ。
これはもう練習しかあらへん。
大好きなスパイク練習は「三番目に大切な練習」ぐらいでちょうどええんと違うかな。
この考え方は仕事や人生にも通じるんやで。「順番を間違ったら失敗が多くなる」っていうことなんだよ。例えばなぁ、職場で報告とか相談とか頼み事があるやろ。それをやな、伝える相手の順番を間違えただけで、気まずくなったり、トラブルになったりするんやで。「なんでわしに先に言わんのや!」とか、「なんであいつに先に言うたんや!」とか、しまいには「ワシは聞いてない!」と大の大人が拗ねてしまうねん。そんなもんや。アホらしけどな。ちょっと些細なことでも人間関係にヒビが入ってしまうもんや。人間は単純なんや。いくら大人になっても上に行けばいくほど自分を大事にしてくれる部下は可愛いもんや。自分を無視する人間には無茶苦茶腹が立つけどな。仕事がうまく潤滑に回るために日本人は「根回し」ゆうて、事前にいろいろコミニケーションをとるんやけど、これができずに理論や理屈ばかりでいくとうまくいかんことが多いんや。本当はな、わしも苦手なんや。なんや人の機嫌ばかり伺っているようで気が進まんけど段々できるようになったわ。それでも「あいつは生意気や」て言われてるみたいやけどな、アハハ。まぁ、そんなん気にしてもなんにも出来んけどな。でも、大切なんや。これが気配りというやつなんだよ。バレーボールの順番は人生に通じているんやな。人の口(お喋り)も三番目やで。一番は聞く。二番目は行動。