講習会(札幌)
2006年 12月 10日

12月9(土):180名:指導者40名、中学生男女140名
12月10(日):210名:指導者40名、中学生男女170名
参加者:390名(2日間)★受講者累計 76、350名)
確認・・・下の写真はオーバーパスの指の使い方を確認しているところです。
「ボールは球面体」です。その球面体に素直に向き合う10本の指!というタイトルですね。オムスビや三角に構えることに違和感を感じれます。この子供は初心者の中Ⅱ.肘がどうのこうの、構えがどうのこうの・・・・まったく言う必要ありません。下手なことを言えば言うほど不自然体になります。気をつけましよう。

<いい話・・・>2日目昼休み、舞台で休憩していたら突然一人の男子中学生が目の前に現われました。そして「あの、先生のお陰でスパイクがうまく打てるようになりました。対人もできるようになったんです。ありがとうございました・・・・」とわざわざお礼の挨拶を言いに僕のところに来るんです。聞くと中学1年生。1週間前まで不登校だったとか。小柄な線の細い中学生でした。しかし、仲間のお陰で学校にくるようになり、そしてこの講習会にも自分から参加とか。その彼が自分ひとりで僕のところにきているではないか。それで僕は「おー、そうか、うまくなったのか、頑張ったんだね、よかったー!本当に良かったなー!」と握手して頭ナデナデしてあげました。かれは満面の笑みを浮かべてペコンと頭をさげてスキップしながら走っていきました。その姿をみながら、あー、青春だ!中学生っていいなー!と心から思いました。それで、この件とは関係ないんだけれど、「中学生っていいなー!」って心から思えるようにしよう!と随分言葉かけをしたような2日間だったような気がします。
<写真は>・・・今回もいろいろメニュー盛りだくさんでした。写真は、背中合わせで腕をお互いにクロスさせて握り合い、片方の背中に乗り、脚を5回づつ挙げているところです。整体の背骨矯正ストレッチみたいですね。
<札幌のバレー事情>・・・中学生の指導者が熱心!あれれー、他とちょっと違いますね。そうです、小学生が残念ながらちょっと低迷なのです。札幌は人口180万人の大都会!そこにですよ、小学生チームはなんと10チームしかありません。で、中学生は殆んどが初心者なのです。そこで、中学校の先生方が集まって子供たちにバレーを好きになってもらおう!と一生懸命なのです。それで今回も中学生男女の参加。ジュニアキャンプの札幌南選抜チームも殆んどが初心者です。でも男子はこういう素人チームが三年生の最後は勝利を収めるのでとても楽しみでもあります。問題は女子です。女子は私学の中学校に一極集中といいますか、選手を集めているみたいで、他の公立中学校では到底太刀打ちできません。最初から戦う意欲が削がれるような傾向にあるようですがその心境が分かるような気がします。でも、どこのチームの選手もあかるく元気で一生懸命です。集合の度に「半径3m接近禁止」と言っても脱兎のごとくわれ先に一目散に集まってきます。目と鼻の先まで近づいて離れないのです。そんな彼女達に僕はハッ!としました。僕が喋ろうとしている言葉が変わってくるのです。僕が彼女達に言いたいことではなく、彼女達が求めている言葉を捜している自分に気がついたのです。プレーも同じですね。こちらの判断基準ではなく、こちらの物差しで彼女達を計るのではなく、いま、彼女たちが求めているのは何か!というアンテナーが立っていることに気がつきました。これって凄いやんか!素直ってすごいパワーをもっているんだと痛感しました。そういう気持でお喋りもたくさんしました。中学校の先生方本当にご苦労サンです。今度は小学生を巻き込んでやりましよう。遠いところから参加してくださったみなさん、お疲れ様でした。