第520話・・・内面と付き合う <日々新た>
2006年 12月 08日
「人間的に成長したらどないなるんや?」
って、そんなこと考えてみたんや。なかなか結論出なかったけど、ようやく見つかったような気がするんよ。わしも、君らもいずれ歳とる。いつまで生きれるか知らんが、まあ70歳とか80歳とかまで生きるかもしれん。そうなると行動範囲も狭くなり、必死で働いたりはせえへんし、暇な時間ができるわな。一人で考える時間が長くなるんや。つまり、「自分と付き合う時間」が増えるのが「歳をとる」っていうことに気が付いた。「若い時は他人と付き合い、歳をとると自分と付き合うようになるのが人間の自然な姿と違うかな」、って思ったんや。しかし、わし等は自分の内面と付き合うのはあんまり慣れてないよな。だから悩むんと違うやろうか。人と争そったり、腹が立ったりするのも自分の内面とうまく付き合えないからやと思わないかい。落ち込んだり、はしゃいだり、精神的な病気や、非行、反社会的な行動なども結局自分の心との付き合いが下手やねん。しかしな、それでも若い時は周囲にいっぱい人がいて、助けられたり、支えられたりしてもらえるけど歳とったらそれが少なくなるねん。そういう時に自分とうまく付き合っていけない人は悲劇やと思わないかい?。自分とうまく対話できればいいよな。これは人間がよほどできていないとなかなかできんこっちゃ。だから、若い時に自分を磨いておくんよ。人間的に成長させておくんよ。そうすれば、歳とってからも幸せになれるし、楽しく暮らせていける。結局人間は最終的には一人に戻るんや。一人になった時、幸せに楽しく暮らせるためには、どうしても自分を成長させておく必要があるんやな。歳とれば赤ちゃんに戻ると言われるけど、赤ちゃんと老人の差はそこや。