507話・・・学生気分を捨てろ <日々新た>
2006年 11月 21日
そのコップを自分に当てはめて下さい。コップの中身は、自分のこれまでの知識とか体験とか考え方です。つまり、君達が学校で学んできたことです。しかし、現在は社会人になりました。松下電池工業という会社に入社して、バレボールをすることになりました。これまでの学生という水を、社会人という異質のものに変えなければいけません。さあ、どうしますか。
この2つの問題を考えるのです。コップの中を空にしなければ新しい水は入ってきませんね。そうです。今までのことを白紙にすることです。空っぽにするんです。前の水を残しておくことは「学生気分を残す」ということです。学生気分を残して会社で生活していると、会社生活になかなか馴染みません。新しい考え方、世の中に通用する考え方をコップの中に入れなければいけないんですよ。そうしなければ生活していけないんですよ。早く学生気分から抜けなければ社会からはじき飛ばされるんですよ。コップの中を空っぽにすることは、「自分の心を素直にする」ということです。素直な心で学んでいくということです。そうすれば、どんどん新しいことが吸収できますよ、ということです。「学校ではこん風に教えてもらった」とか、「前はこうだった」などと、子供のようなことは言わないことです。ここは学校ではありませんからね。あなたが働く場所ですよ。いいですか、会社ではお給料を頂く立場です。学生時代は授業料を払う立場です。同じバレーボールでも立場が180°違います。だから同じ考えではいけないということです。