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496話・・・イマダ モッケイ タリエズ

君ら、双葉山って知ってるか。相撲の大横綱で、不滅の69連勝した人や。今は年6場所やけど、当時は年2場所の時代や。2年半も負けたことがない力士だったんやな。その双葉山が70連勝できずに敗れた時、「イマダ モッケイ タリエズ」という電報を安岡正篤さんに打ちはったんや。ちょうど船でアメリカに渡航している途中で受け取ったんやな。その電報をうけ取った船の人は電文の意味が分からなかったので、安岡さんはそのいきさつを次のように説明しはったそうや。

昔、中国の王様が、強い軍鶏(しゃも)を作ることにした。
名人が訓練を始めて1ヶ月経った頃、王様から「まだか」と聞かれた。
「まだまだです。むやみにやる気を見せているだけですから」と答え、
また10日してから聞かれたので
「いえ、まだです。まだ他の軍鶏を見たり、人の声を聞くといきり立ってしまいます」
と答えたのです。更に、10日ほどして王様が「まだか」と尋ねると、
まだです。相手をにらみ、闘志盛んなだけですから」と答え、
そして10日後、王様が「まだなのか」と尋ねた時
「やっとものになりました。他の軍鶏が声を上げても一向に動きません。まるで木で彫った軍鶏のようになりました。徳が身についたようです。もはや他の軍鶏では相手にならないでしょう」
と答え、その軍鶏を差し出したそうや。
実際に闘わせたら、相手の軍鶏はその軍鶏を見ただけで逃げ返るぐらい貫禄が備わっていたとの話を双葉山にしたら、双葉山がえらい気に入って、木鶏を目標に稽古に励んだそうや。それで、自分が負けたのはまだ「木鶏」になれてなかったから…と言う意味の電報を打ったという話や。有名な話やで。ちょっと高尚な学のある有名な話やけどな。覚えといたらいいと思うよ。
by kusanokenji | 2006-11-01 18:09 | ■連載“日々努力”