483話・・・分をわきまえろ! <日々新た>
2006年 10月 17日
「エエ、違いますって?」、「ほな二流か?」
「……」、「黙っておってもしょうないやろう!」
「あのな、三流の選手は人の足を引っ張ろうとすんねん。
二流は言われたことしかやらん。一流になるほど努力しているんや。
お前どっちや!」
分をわきまえてるゆうことはな、自分の力のなさを素直に認めれる人のことや。
今のままで試合に出てもミスばっかりしてチームの足を引っ張る。だから少しでも力を付けたい!「力を付けてチームに貢献するんや」と思うもんと違うんか!そう思うことが「分をわきまえる」いうことや。そんなこともわからんと試合に出たがる奴は当てにならん。ひたむきに努力している者を「分をわきまえている選手や」とわしは思うんや。違うか!そう思わんか!
春の選抜に出場した和歌山の日高中津分校が、夏の甲子園を目前にした大会で負けるはずのない相手に完敗してしまったそうや。そこで初めて、「自分達の春の選抜は終ったんだ」と思ったと新聞に書いてあったわ。それで今度の夏の甲子園に向けて頑張ってるらしいけど。しかしな、そう簡単にはいかんのと違うか。立ち直るには10年ぐらいかかるかも知れん。もう甲子園には出場は無理やと思うわ。人間は一回浮かれるとなかなか立ち直れないもんやからな。見とってみい。予選で負けるよ。それで新聞もテレビも段々取り上げなくなってくる。皆が忘れてきたころに又出てくるかもしれんな。まあ10年かかるよ。世間から騒がれたらロクなことはない。人は勝ちたいときは頭下げて教えてくれ、面倒みてくれとお願いにくるけど勝ってしまったら態度がコロリと変わるもんや。鼻が高くなるねん。自分が偉くなったように錯覚するねん。そういう裏表のある調子のいい人間何ぼでもみてきたわ。だから人間は勝った時が人間性が現われるんや。そんな人間になったらあかんねん。