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471話・・・木くばり=気配り <日々新た>より

宮本武蔵の「五輪の書」って言う本の中に「木くばり」が書いてあるよ。普通の「気配り」と違って材木の「木を配る」ことや。建物を建てる時に、真っ直ぐで節もなく見た目に良い材木は表の柱とか、節がなく外見の美しいのは敷居、鴨居戸、障子などに使えとか、ゆがんでいる強い木は、隠して使えとか書いてあるんや。棟梁(とうりょう)が大工を使うとき、つまり人使いの方法まで書いてある。腕の悪い者は床板の下に張る根太(ネダ)を担当させ、もっと出来ない者は楔(くさび)を削らせるなどしていけ。要は、人を見分けて使いなさいってことや。

  昔の大工さんは偉かった。家を造るんでも一本一本の木の癖を見抜いて造ったそうや。そうすると何百年も持つ家が出来る。木はなあ、水に沈めておくといいんや。山から切ってきてすぐに使ったら割れてしまって使い物にならんねん。沖縄の田場さんところの池を見たやろう。沢山の木が沈んでいたでしょう。3000本ぐらい沈んでいるんやで。ほんで、4~5年前に首里城の復元があって、田場さんとこの木を譲ってくれ、って話もあったそうや。田場さんは10年後に今の4倍のピラミッドを作るので断ったけどな。その為の木なんや。もう、25年ぐらい沈めてあるから凄いよな。何で木を水に沈めるかゆうたら「樹脂交換」させるためや。木には油分が含まれているんよ。その油を全部抜くんや。そうすると木が石みたいな成分になるんやて。そうすると木は死なない、って言うんや。樹齢の3倍は持つ。コンクリートの寿命が大体40年や。だからマンションなんかは40年過ぎたら立替えを考えないといかんのや。法隆寺は1500年前ぐらいの建物やったかな?今でもピンピンしているやろ。木は使い方によってどないでもなるってことや。人も同じやで。
by kusanokenji | 2006-10-02 13:05 | ■連載“日々努力”