460話・・・プロは4回勝たねばならぬ!
2006年 09月 15日
プロ野球の選手は4回勝たねばならぬと言われていたよ。その4回とは
まず「自分に克つ」、そして「ライバルに勝つ」、
更に「相手に勝つ」、最後に「又自分に克つ」
2軍から一軍に上がるためには人の三倍努力が必要で、そのためには「自分に克つ」ことがまず一番求められるというこっちゃ。自分自身と戦って、「自分に克つ」者だけが一軍に上がれるんや。自分に甘い人間はいくら素質があっても消えてしまう運命。そういう選手がゴロゴロ。一軍で活躍している選手は100人に一人ぐらいと考えたほうがいい。
一軍に上がったら、次は正選手、レギュラーをを目指すわけやけど、そのためには
「チーム内のライバルに勝つ」ことや。当たり前の話やな。プロ野球である限り試合に出場してなんぼの世界ということです。
しかし、試合に出ても活躍しなかったらまた2軍に逆戻りさせられるんや。そのためには相手のピッチャーの癖を研究したり、相手の弱点を探ったりして「相手に勝つ」ことが必要になってくる。そういう研究をして活躍してはじめて認められるということや。相手チームの選手に勝って、試合で活躍できた者がレギュラー定着となる訳や。レギュラーにならないといつクビになるか分からんのがプロの世界。クビになったらどないして生きていくか、野球しかしらない人間は大変やな。それは野球だけでなくバレー選手でも同じや。
レギュラーに定着してくと今度は記録を狙うようになる。しかし、今度は自分も相手から研究されているのでなかなか活躍させてくれないやろ。ここから又、戦いが始まる訳や。孤独の戦いいうか、今度の敵は自分の中のプレッシャーや。プレッシャーに負けたのでは記録は生まれない。結局、「自分との闘い」が、又始まる訳や。 ええ話やな。こうして改めて考えてみると、4回の闘いのうち、自分との闘いが3回、相手との闘いは1回しかないもんな。ほんまにええ話を聞いたわ。人のせいにしたらアカンというこっちゃ。わしらももっと頑張らんといかんな。