第368話(4月21日)・・・ゲーテシリーズ(9)
2006年 04月 20日
しばしば巧妙な食わせ物の
手管(てくだ)を見抜く』
テレビのドラマでもよくあるパターン。
子どもは この先生が いい先生か 悪い先生か一瞬にして見抜くが
先生は この子は何を考えているのか さっぱりわからんと云う。
わからん人間が 何を教えられるんだろう?
話は変わるが、僕が監督の時選手にやかましく言ってきたひとつに
「会社での地位が低い人を大切にしなさい」と言うことだった。
例えば 夏の暑い日に汗を流して掃除するおばちゃんとかである。
「ご苦労様です」「いつもありがとうございます」「元気ですか」の
声のひとつでもかけられる人間をつくりたかったのである。
ちょっと偉い人がくるとまるで人が変わってしまうバカにしたくない。
会社の地位や肩書きは人間の値打ちに関係ないことを教えるためである。
なぜなら、バレー部に在籍していると会社の幹部との会食など結構多い。
それで勘違いしてしまう選手が出てくるからに他ならない。
会社での肩書きがそのまま人間の値打ちにされたらたまったものではない。
そういう勘違い人間をつくらないように指導者は心がけたいものだ。
「勝てば官軍」「勝負はかたなければ意味がない」
そういう考えが勘違い人間、つまりバレーバカを作ってしまうことに気がつくことだ。
小学生の指導者は人間形成に大きな影響力を及ぼす重要な立場である。
講習会では このことを やかましく伝えている。