第301話(1月20日)・・・スパイク理論(15)
2006年 01月 19日
目的の動作(往路)に必要な筋収縮活動を行なうのが主動筋。
その時邪魔も協力もせず、ただ黙って何もしないのが拮抗筋。
但し、元に戻る動作(復路)は主動筋と拮抗筋の立場が逆転する。
お互いにON/OFFの関係、つまり相反関係にある。
ONの力が一定でもOFFの力加減で出力が違ってくる。
スクワットで考えると
しゃがむという動作=主動筋はハムストリング、拮抗筋は大腿四頭筋
立ち上がる 動作 =主動筋は大腿四頭筋、拮抗筋はハムストリング
アームカールで考えると
肘を曲げる動作 =主動筋は上腕二頭筋、拮抗筋は上腕三頭筋
肘を伸ばす動作 =主動筋は上腕三頭筋、拮抗筋は上腕二頭筋
つまり、片方が収縮している時、片方がなされるがままに伸展して
スムーズな動作が成立する関係になっているのが主動筋と拮抗筋の関係。
ここで両方とも収縮することを「共縮」という。
このときの動きはギクシャクして、スムーズに動けない。
拮抗筋の役目に当たったら、なされるがままに動ける筋肉になることである。
この状態を「拮抗筋の脱力」と考えたらイメージが広がらないでしょうか。