第261話(11月22日)・・・安岡正篤(まさひろ)に学ぶ⑦
2005年 11月 22日
人間として生きていくのに最も大切なのは「知識」ではない。
大切なのは「徳」である。
平たく言えば、人が人を愛するとか、人に尽くすとか人に報いるとか、あるいは清いとか、あるいは真面目で、質実である。数え上げればきりがないが、それがなくなったら人間で有り得るかどうかと考えればすぐにわかる話しである。例えば、人が人を愛さない、人のために尽くさない、人から何されても報いることを知らない、不潔である、不真面目である、というようなことになったらこれはもはや人間ではなくなる。
人としての「やさしさ」「おもいやり」も「徳」である。
徳というのは、感謝する、報いる、愛する、尽くす、真面目、誠実、清らか…そういうものである。