第256話(11月13日)・・・安岡正篤(まさひろ)に学ぶ②
2005年 11月 13日
我々の人生そのものは一つの「命」である。その命は、宇宙の本質たる限り創造変化、すなわち動いてやまざるものである。 「運」というのは「動く」という字であり、ダイナミックを意味する。そこで我々の人生をまとめて「運命」と呼んだりする。
しかし、普通は、「運命」ということを正しく学問的に解釈しないで通俗的に誤解して、運命を我々の決まりきった人生の予定コースと解釈している。
絶対的な働きである「命」そのものは変えられないが老いたとしても、意志や努力で頭を活発に働かせたり、身体を若々しく保つのは可能である。
「運命」を定めとしてあきらめてはいけない。「運ぶ」というからには、そこに人間の意志が介在する。