第256話(11月10日)・・・安岡正篤(まさひろ)に学ぶ①
2005年 11月 09日
<立命とは>
春になると花が咲く・・・地球は自転する・・・子供は成長していく・・・!
これらは絶対的、必然的であるので「天の命」という。
命とは、「創造」「造化」とでもいえる絶対的な働きのことである。
自然科学はこの天という「命」を、物の立場から研究、究め尽くしていったもので、ニュートンの万有引力の法則など、科学的法則をいろいろ把握した。
これが「命を立つ」である。
また、哲学は哲学、宗教は宗教、それぞれの立場で天命を追求して何かを立てていく、これを「立命」という・・・・。
翻って我々を考えてみよう。「人間としての正しい生き方」みたいなものを追求して、一定のルールみたいなものを確立しながら自分の生き方を持つのも「立命」ということになる。試合に勝つ、金持ちになる、出世する・・・それだけが人生ではないことが理解できる! 「人生観」、「信念」、「生き方」など、より広い意味で「立命」を心がけていきたいものである。