第2946話・・・バレー塾in 静岡(20)
2019年 07月 05日
第1084回バレー塾
自然体バレー塾in静岡vol20祝20回突破
6月の自然体は、静岡が熱い!
今月は伊豆、浜松で開催され、最後の静岡で締めくくりました!
地区大会が始まっていることもあり、通常よりも参加者が少なかった分、
チーム練習など充実することができました。
また、今年の3年生は私の赴任時に入部した学年で、
自然体バレーと共に歩んできた学年でもあります。
末広中学校のみなさん
3年間で自分たちの成長をそれぞれが感じている様子が随所に現れていたバレー塾となりました。
<ゲーム中の動きの練習>バタバタを修正する。修正点はレシーブの高さ。これが目から鱗の視点でした。レシーブの低さがバタバタをつくっていた要因だったとは気がつきませんでした。私の思っている以上にレシーブを高く上げる事で、バタバタ感が修正されていきました。しかし、普段から高く上げていないとレシーブが高く上がらないものです。そこで、ディグレシーブを直接2段トスにもっていく練習をしました。具体的には、打った子ががブロックジャンプしてキャッチできる高さの2段トスを意識して行いました。そのボールの軌道の高さが「セッターに返球するのではなく、セッターが上げやすい所に返球する。」ことになり、バタバタ感が修正されるとのことでした。ボールに当てる力を変える感覚を養うために、ふらふらポン~9m平行パスなど段階的な練習を取り入れて行いました。
<人の3倍努力する選手>JOCで活躍したある選手の姿を皆で見て、『県大会にも出ていなく、特別な能力があるわけでもない。12番目に選ばれた選手が、なぜ県選抜のレギュラーとなり全国の舞台で活躍することができたのか?』それをみんなで考えました。それは【みんなができる事をみんなと違う努力をした。】から。『1回指導された事を忘れない。心に刻む。』それが、心のバレー。言われてできたことを、言われなくてもできるようにする。それをできるまで何度も繰り返す努力を続けられる選手として紹介してもらいました。
本校にも、似たような資質をもった選手がいます。実力は雲泥の差があり、「これまで誰も見たことのない不器用さ」を自認する彼女ですが、JOCで活躍した選手と同じく、指導された事を心に刻み、努力し続ける才能を持った選手です。彼女は本当に不器用・運動音痴を絵に描いたような子でした。スパイクを空振りするのは当たり前。背走したら3歩目にはコケている、なんてのは日常茶飯事。なので、身長167cmとチームで一番の高身長でありながら、一度も登録メンバーとしてユニフォームをもらったことがありません。しかし、最近になって、レシーブフォームが良くなり、ブロックやスパイクも少しずつできるようになってきました。また、真面目に努力する姿は周りからも評価されていて、愛されるキャラクターの持ち主です。カメのようにゆっくりと成長をしてきたこの子が、今回、草野先生の目にとまり、レシーブのモデルとして見本を披露しました。「ブキヨウのヨウを取ったら武器になる」そんな言葉を頂き、高校で活躍する選手と皆に紹介され、とても嬉しそうにしていました。中学時代は通過点、彼女の将来が楽しみです。
【しなやかな曲線的なレシーブ】
はじかないレシーブやふらふらポンなどを続けていると、手の届く範囲のレシーブとなり、軟打レシーブで必要となるしなやかな動きが課題となっていました。今回、その課題を克服するために、サークルトレーニングを開発したり、1列の軟打レシーブを行ってもらいました。乱打形式の様子を見ていて、すぐにこうした活動を取り入れて実践される草野先生のすごさをあらためて感じました。
閉会式の際、参加した選手から感想や質問が多く出ました。
本校の生徒も積極的に感想や質問をしていました。みんなの前で積極的に質問できる3年生の姿を後輩達には頼もしく映っていたに違いありません。口々にしたのは、自然体バレーとの出会いや草野先生に対する感謝の言葉でした。自分の成長を実感できる練習やアドバイスを提供してもらえてきたことや、自分の生き方の道しるべになっていることなどたくさんのありがとうが、次々とわき上がっていたようです。
自然体バレー塾IN静岡は、今回で20回を迎えることになりました。
発起人の武井先生も復活し、前夜祭を含め3日間の濃い日程を終えました。
草野先生とはもう、15~6年のお付き合いなります。ちょうど今年の3年生が生まれた頃からのつきあいです。目の前の生徒の成長・幸せにつながる、この自然体バレー塾をこれからも続け、皆へつなげていきたいと思います。草野先生、これからも武井・岡田をはじめ、静岡をよろしくお願いします。