第2936話・・・バレー塾in八雲
2019年 05月 07日
第1076回バレー塾

第 7 回自然体バレー塾 in 八雲レポート(4月30日〜5 月 1 日開催)
本藤忠行(島根県江津市)
第 7 回自然体バレー塾 in 八雲に参加させて頂きました。
【自然体バレー塾はアップデートする】
自然体バレー塾では、「森を見て木を育てる」(子供の将来を見据えながら、一人一人の選手を育てよう!)という揺るぎない基本理念があり、心・技・体 3 点セットにした革新的で非常にわかりやすい指導法が特徴といえます。今まで 本の出版や現在も続く DVD 教材の発刊があり、草野先生自ら ICT(情報伝達技 術)を使って動画編集をした教材を精力的に発信し続けています。

今回、in 八雲において草野先生がお話した中で「自然体バレー塾は常にアップ デートやなあ〜。」と語りました。その訳を伺うと、「10年先・20年先にも通 じる指導方法や練習方法を考えてきた。(テクノロジーの進化で)子供達はスマ ートフォンなどで簡単に最新情報が手に入る時代になった。自分が良いと考え る最新情報を発信し続けるためには、自然体バレーをアップデートする必要が あるのではないか。アップデートすることで、10年先や20年先ではなく10 0年先の未来にも通じるようにしたい。」
毎週、全国のどこかで開催されている自然体バレー塾、その場所で求められる ことや価値観は異なります。
また、参加者も小中高校生から指導者・ママさんなど多様です。今後「アップデート」がキーワードとなりそうです。
【10種2分自分トレで自立を促す】
今まで、草野先生が自然体バレー塾で考案されてきた数々のストレッチ&トレーニングを「技術は動きの上に乗る」を合言葉に年間通じて取り組めるように したのが夏トレ。今春には、その夏トレに変わり新たな解釈を加えた10種2分 自分トレが誕生しました。1種目2分の間に、やる回数も自分次第、一生懸命や ろうが手を抜こうがそれも自分次第。自己決定を通じて自立への足がりとなる と同時にやる気と集中力を引き出す革新的なトレーニングです。in 八雲でも、 最初はできない子ができる子を真似て行いますが段々とできるようになると、 徐々に自分と向き合いながら集中してやるようになっていきました。自分と向 き合う環境(時間)を作ることがポイントのようです。個人トレーニングなので 人数も関係ありません。指導者の声かけは必要ありません。ただ、見守るだけで す。

【動画の見せ方次第で変わる子供達】
参加した子供達でも成⻑速度の違いが出た塾でもありました。草野先生は、子供達の中から成⻑する前の原石を見つけるのが本当に上手い!in 八雲では、初 日は目立たなかったけど、2 日目になるとぐんぐん(大げさかもしれませんが、 音が聞こえるぐらい)成⻑する小学生がいました。その子にはみんなの前でお手 本をしてもらって、修正点をアドバイスする。そしたら、もっと良くなる。もち ろんお手本となった子も自信がついて、どんなドリルでも高レベルでどんどん こなしていきます。スイッチが入ると表情や目の色、息遣いも変わります。同じ チームで一緒に練習をしていた子供達もつられて良くなりました。普段から自 然体ドリルで練習している子供達同士でも差が出てきてしまいます。それは、な ぜでしょうか?草野先生曰く、「動画を見せるのではなく、選ばせろ!」動画の 見せ方次第で効果がまったく異なるそうです。動画をせっかく見せても、受け取 り方が人によって違うので、工夫する必要があると感じました。それと、受け取 る側の気持ちがどうなのか、相手の立場になって考えることも必要ですね。

【最後に】 受講者の中で、戦後まもなく島根県バレーボールの創成期に携われ実業団の
監督もご経験された90歳になる方から、貴重なお話を短い時間でしたが伺う ことが出来ました。
また、受講している姿も決して目立つことなく凛としておら れました。

「苦労の連続だったけど、こうして元気なのはバレーボール出会った から。」とやさしい話し方でしたが実感がこもった言葉でした。草野先生を通じ てこういう方に出会えるのも自然体バレー塾の魅力ではないでしょうか。今回、「平成」から「令和」へ新しい時代のはざまで開催された自然体バレー塾 in 八雲。充実すぎるほど学ぶことができました。この機会を頂いた、八雲スポ 少男子バレー部の石原さんはじめコーチと保護者の皆様に致します。草野先生、引き続きよろしくお願い致します。