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by kusanokenji
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第2928話・・・グー ぱっ ポン


 グー ぱつ ポン  

(ディグの基本動作)



🔷人や物、動物の動きや心の状態を音で表現したものが

オノパトペ

 そこで、スパイクレシーブ(ディグ)の動作を

音で表したものがグーぱっポン

 「グー」「ぱっ」「ポン」や

モゾモゾ」やチョンチョン」や「タタタ」

オノパトペのオンパレードです

これだと小学生にも伝えやすい😄


オノパトペによるレシーブ動作解説>


チョンチョン


膝と肘で体を上下に動かしながら

位置どりの動き出しのタイミングを測る動作

 相手チーム陣内にボールがあり

 相手セッターがトスを上げる瞬間まで行う

トスが上がったら「タタタ」

  チョンチョン

立腰(りつよう)姿勢」で行う。

 目的は、セッターのツートスや速攻に

対応できるように

 いつでもどこでも動ける態勢を準備しておく

第2928話・・・グー ぱっ ポン_c0000970_16574256.jpg


タタタは4方向


相手のトスによって

 自分がレシーブする位置に移動する

この動きを「位置どり」という

 この位置どりはチームの約束事や

フォーメーションにによって異なるが

 基本的に前後左右の4方向にする

 位置どりの次がいよいよレシーブ主動作の

「グー ぱつ ポン」


「グー」目的

スプリットのタイミングを測る!

 目線が大事になる

第2928話・・・グー ぱっ ポン_c0000970_17084233.jpg


アゴを前に突き出すようにしながら

上半身を折っていく(ガラ系の携帯のように)

両目が水平になりよく見える。


  「グー」動作

第2928話・・・グー ぱっ ポン_c0000970_16552301.jpg


背中を丸めながら、ガラ系携帯のように

体を折るようにするのがポイント

 その時、自己防衛屈曲反射による

無駄な腕の動きを防止するために、

 手はヘソモゾ

前腕で横腹をモゾモゾとこするようにしながら

 丹田を手で軽く押す👇


第2928話・・・グー ぱっ ポン_c0000970_16573307.jpg


ヘソの下の部分を丹田という。

尾骨を地球の中心に下ろしながら

丹田に少し力を入れるだけで命門」が開いて

体が動きやすい状態(ゴリラポーズ)になる

(東洋医学による)という効果もある。


名門(めいもん・腰椎2番の棘突起と3番の棘突起の間にあるツボ。ベルトの高さにある腰椎が4番目。命門を開く、または名門を広げると、腰が緩んで、気が上から下に流れやすくなる。つまり動きやすくなる。

このことは1999年〜2000年に連載していた月刊誌バレーボールマガジンの自然体バレーコーナーの中で『ゴリラポーズ』として掲載されている)


「ぱつ」

スプリットの表現!

第2928話・・・グー ぱっ ポン_c0000970_17083612.jpg


 スプリットとは、体を少し宙に浮かして

着地させる動作のことで、

 次の瞬間「床反力」とアキレス腱や

ふくらはぎなどの「伸張反射」

 が使えて1歩目の動き出しが速くなる。


「ぽん」は、「最短距離で面」を出す表現。


 小学生の打ったスパイクボールでも時速36キロメートルはあると仮定する。そうすると秒速に換算すると10m/秒になる。100m10秒で走るスピードである。人間の反応時間は平均で0、2秒。アッ!と反応した時には、ボールはすでに2mは動いているのだ。それから動いてレシーブしようとしても、さらに遅くなるということだ。つまり、選手が必死に全力で打ったスパイクボールを「動いてレシーブ」なんて、目の目に飛んでいるツバメを素手で捕まえるようなものだ。

到底不可能であるということ。

アッ!と同時にスプリット、同時に面づくり

これが「ぱつ ポン」である。

「ぱっ ポン!」を行うための準備が「グー」

「グー」を作る準備が

「チョンチョン タタタ」ということである


🔷余談・・・in伊豆で、面づくりに取り組んでいた時、末広中学校の岡田先生が「手を下げるタイミングが難しいと生徒が言っています。ヘソモゾのままで体を曲げたらだめでしょうか?」との相談がきっかけで、またまた新たなレシーブ技術開発が始まりました。そして試行錯誤を重ねて今回(3月9、10)のin東京でここまでたどり着きました。

 そこで得た結論が「チョンチョン タタタ グー ぱっ ポン(日野台高校杉山先生作)」です。もちろん完成ではありません。自然体には絶対という言葉も、完成という言葉もありません。さらにさらに、もっともっと検証を加えながら改善改善の繰り返しです。

上から目線に立った指導者の

こうしろ!ではなく、


生徒の立場になって考えてくれる

指導者の優しさと、素直な心が

新たな技術を生み出そうとしているところに

意味があると思ってあえてこの話を紹介しました


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相手の立場で考える

これが指導者の基本












by kusanokenji | 2019-03-13 17:12 | ■連載“日々努力”