第2911話・・・バレー塾in静岡
2018年 11月 16日
第1053回バレー塾
H30第2回静岡選抜(JOC)強化練習レポート H30.11.10.11
前回の強化練習から2ヶ月が経ちました。
これまでの取組から、選手やチームは成長が見られているか。
また、これからのチーム強化には何が必要か。
今回、草野先生に再び指導していただき確かな手応えを感じることができました。
まず草野先生が初めに行ったのが朝の座学。JOCや各中学校の保護者を招き、「STOP暴力・暴言」「危険なスパイク・腰椎分離症」を共に学びました。何がこども達の幸せにつながるのか。気がつかずに子どもを不幸にしていることはないか、など、外部コーチや親達も含め、深く考える場になったようです。
前回の強化練習での課題は、次の3つでした。
①股関節の土台を安定させるためのトレーニングを続ける
②はじかないレシーブで具体的な5つのポイント意識して練習する
③超クロスとストレートの打ち方をマスターする
今回も、はじかないレシーブと超クロスとストレートの技術を磨きました。
【前回よりも成長しているか?】
・柔軟ルーティーン10種、姫座り、はいつくばり、6方向膝滑り、6方行身体操作、その場2段モーション、その場ジャンプ2段モーション、助走ジャンプ2段モーション、などを行い、今のレベルを把握し、引き上げるレベルへの修正を加えていきます。いいジャンプを身につける!
「バックスイングは、ゆっくりから速く。手の平が後ろ。手首を床に捨てるようにする。
力を入れるタイミング(ワン、ツー)・右足を出したときに腕を後ろにする。」
ストレートとクロスを打ち分ける!
つま先の向きとボールの回転のかけ方を確認する。トップにふさわしい技術を獲得するために、
具体的な行動を示します。回数よりも1回1回丁寧にやることが大事。
今回、何回もスパダンⅡに取り組みました。しかもそれはどんどんバージョンアップしていきました
1.バックスイング→車ハンドル回し(ツーステップ8回)
2.スパイクワカメスイング(2段モーション20本)
3.その場ジャンプ(1段モーション10本×2)レシーブは、はじかないレシーブ
4.ショートノック(10本×2)ブラジル3cm+決めポーズで2歩下がる
5.はいつくばり・膝滑り(10本×2)
6.ジャンプしながら打つ
7.トスボール打ち(スパイクディグ10本×2)
自分たちだけで技術向上ができる練習になるために、ショートノックやトスの仕方を確認する。へそもぞの徹底、腕を上げない(屈曲反射)ために腕を体に密着させる。カメ四股、チョンチョンを2回入れるなど、そうなるようなアドバイスが続きます。参加した1,2年生チームのみんなも目の前のいいイメージをもちながら、練習に取り組めた事も今回の成果です。
【超クロスとストレートを極める】
①二人組で腕の通り道、ボールの回転、着地の確認。
②セッターを入れての2段モーション、50%スパイク
③ブロックの位置からセッターのセットアップの時に開きスパイク。
④ライトからのインナーと交互に打つ。
⑤バックに2人入れてラリーをする。(5対5)
⑥チャンスボールをセッターに入れて打つ。ブロックから開いて打つ。
⑦レフト・ライトの超クロス限定(クロス側のブロックを空ける)
⑧レフト・ライトのストレート限定(ストレート側のブロックを空ける)
⑨ストレートと超クロスだけの5対5
【新しい技術も紹介】
ブロード攻撃。セッターがボールに手を触れたときに、左足を合わせる。時間差のB中や切り込みのインも同じ左足で合わせる。初めは投げてタイミングをつかむ。自信のあるボールをトスにする。他の指導と同じく、段階的に練習は進みます。今大会では使わない技術かもしれませんが、どのようなアプローチで練習していけばいいかをレクチャーしてもらいました。休憩時間には、1,2年生チームの選手が熱心に練習していました。
カメハメレシーブ。肘を曲げたまま体を寄せる。丸いボールに合わせ、手をボールに乗せる感覚。最初はブロックのように下に落とす。相手に返す。上に上げる。
「勝つために必要なことを1つ1つやる。自分が気付いて、心を込めてやろうと思うときがその時。練習はつながっている。やさしいボールの時に、厳しい練習をする。高いレベルの時に、今の技術が発揮される。」練習や試合に対する心構えを話していただきました。
他にも、いろいろな場面を想定して練習していきました。
・真後ろから来る2段トスの練習。
・3人組ブロックフォローの隊形からワンバウンドの指示で下がり、コーチのスパイクをレシーブしてどちらかがバックアタックのトスを上げてキャッチを繰り返す。
・3枚の攻撃で5点を取るまで続ける。レシーブ側は切り返して攻撃する。攻撃側はレシーブしない。
・最後の仕上げは、草野先生による球出し。いろいろな球出しからの6対6、サーブレシーブからの切り返しなど、より実践的な練習が行われました。
本戦まで、残り1ヶ月半。これからも愛されるチーム作りをしていきます。
「チームの中にライバルをつくらない。仲間は助け合うもの。」互いを尊敬し認め合い、磨き会える仲間として、より良いプレーを求め続けていきます。
また、教えていただいた①股関節のトレーニング、②はじかないレシーブ、③超クロスとストレートを静岡の強みとしてこれからも取り組んでいきます。2回の強化練習を行ってくれた草野先生や参加してくれた選手・指導者の方々にも、大阪府立体育館で成長した姿を見せられるよう、スタッフ・選手で頑張っていきます。ありがとうございました。
静岡県選抜女子チーム監督 岡田直樹