第2902話・・・バレー塾in静岡
2018年 09月 15日
第1045回バレー塾
静岡選抜(JOC)強化練習 H30.9.8.9
今年度も草野先生に県選抜強化練習をしてもらえる機会に恵まれ、充実した2日間を過ごすことができました。また、このような貴重な練習会に指導者も県内外から集まり、県選抜と同じメニューをやりぬいた新チームの選手達も、たくさんのお土産を持ち帰ることができたようです。
【レシーブ革命 ~ビフォアー&アフター~ 】
今回の強化練習で最も選手の改善・成長が見られてたのが、レシーブの落ち着きです。
『はじかないレシーブ』の5つのポイントを意識し、無駄を省いていくことで、いいものが最後に残ったようです。選手自身が自分の成長を実感し、今後に向けた手応えをつかんだのが最大の収穫でした。
「JOCは、大人に気を遣わせている存在。」の言葉で練習会はスタートしました。
そして、「①自分の技能を向上させる、②チームの役に立つ役割をする、の2つが必要だよ、JOCは将来のための通過点であることを忘れず。」にと、草野先生から心構えを話してもらいました。8/25に集まってスタートしたばかりの選手達に、こうした話をしていただいたことも大変ありがたく感じました。
練習の初めに2日目の様子を見せて(最終形)イメージを持たせる。この6人の乱打に向けての基礎工事を丁寧に繰り返していきました。
①柔軟性を高める…ボディーローテ、赤ちゃん四股、体幹ひねり、6方向
②ジャンプの仕方を学ぶ…床反力、伸張反射を使ったプライオメトリックジャンプ、脱力ジャンプ。(この時、右足を少し上に上げて上から落下する、掌が後ろを向く、肘よりも手首がした、などの細かいポイントを伝えます。)
③2段モーション(上半身と下半身の向きに注意、空中でひねる余地を残す)
④キャッチボール(2段モーションで)
⑤トス打ち(一方はキャッチ、10本交代)
⑥クロス&ストレートで打つ。
⑦位置取りレシーブ(トス打ち、キャッチ&レシーブ)
⑧レシーブ後、2歩下がりネットタッチ連続(顔は前、足はネット)
⑨反転して、脱力ジャンプ2本+ブロック
今やっている練習は、次の練習のためにある。
次々と目指す最終形に向けて、段階的な練習メニューが構築されていきます。
「適当にやるから、ミスが出る。」
自分の力を出せれるプレーヤーになるために・・・、絶妙なタイミングで勇気づけのメッセージが入ります。
そして、今回劇的に変わったレシーブ!
冒頭、「レシーブでしてはいけない3つのことは何ですか?」と草野先生は、選手達に問いかけます。すると、活きのいい2年生の選手から答えが返ってきます。①上下運動②腕を振る③力み!県選抜の選手は、様子をうかがっています。
草野先生は、丁寧な口調で「なぜならば・・・。」を説明していきます。
ここに来たら上がる!という自分のゾーンを見つけること。骨盤の安定姿勢をつくり、手の届く範囲の右上横、左上横、右膝横、左膝横、真正面の5カ所のボールをレシーブする【レシレボ5】を何度も行いました。具体的なレシーブ姿勢の5つポイント。①膝を中に入れない②目線を一定にする③かかとを浮かさない④面を残したまま腰を3cm沈める⑤決めポーズで1秒キープ
同じボールでも、レシーブの具体的な行動を意識していくことで、余分な部分がどんどん削られていき、落ち着きのあるレシーブフォームへと変わっていきました。選抜の選手は、実際にやってみることで、この新しい理論の効果を実感していきました。
立腰姿勢、手首の尺屈、膝抜き、床反力、伸張反射・・・など、
自然体ではおなじみの用語を丁寧に説明してもらい、選手達も素直にそれを受け入れていきました。
【点から線へ段階的に】
ネットを使っての2:2(2段モーション、1段モーション床タッチ)、7人で5:5。
フォワードの3人は1本ずつコートを替える。バックの2人はストレートとクロス。
【チームルーティーン】
3本連続踏み込み。①セッター直上でエアースパイク。②チャンスボールからトスを打つ。
1日目の最後に、「新しい自分に出会える。それが成長!新しい自分に出会えると思うとワクワクするね。」そんな言葉をかけてもらい2日目が楽しみになりました。
【2日目】冒頭、登録メンバー12名の選手の選び方についての話がありました。12名・・・9名(プレーに集中する)+3名。
(プレー外を頑張る)レギュラーメンバーの決め方やチームをサポートする人の必要性を話していただきました。
また、速いスイング、ダイナミックなスパイク(エンドラインからのジャンプスパイク→アタックラインで直上トスをスパイク)で
スパイクスイング強化を図ります。
【チーム強化メニュー】
約40分間、選抜の子達の練習に入り、みんながそれを見ます。
①ダイナミックなスパイク
②コートを半分に分けて、2人がサーブレシーブ。4本サーブで交代。
③2カ所でコーチのスパイクをディグし切り返す
(ブロックからサイドへの開き、センタープレーヤーはクイック、レシーバーがディグレシーブ)
④相手コートからセッターにチャンスボールを入れ、レフトやライトからアタッカーのキャッチのタイミングで、
コーチがボールを出し、それを切り返す。
⑤コーチが動きながらいろいろなボールを球出しし、切り返す。
そして、またはじかないレシーブに戻ります。
「これで戦っていく」というものをもっていれば、落ち着きのあるプレーになる。
「コートの中で、反省するな!」
「なりたい自分のイメージをつくることが成長の秘訣」
この練習会に参加した人は、これから何をしていけば、自分が目指す姿になっていくかをイメージし、手応えを感じたはずです。
【皆の前で意見を言えること】発言が間違っているか合っているかは問題ではない。
次回の練習会では、選抜の選手から【質問】や【感想】などの【発言】が聞かれたらうれしいですね。
次回の練習会までに、
①股関節の土台を安定させるためのトレーニングを続ける
②はじかないレシーブで具体的な5つのポイント意識して練習する
③超クロスとストレートの打ち方をマスターする
を確認して、選手達とわかれました。草野先生と次回お会いする時に成長した姿を見せられるよう、スタッフ・選手で頑張っていきます。
ありがとうございました。
静岡県選抜女子チーム監督 岡田直樹
次回は11月10、11