第2778話・・・in伊豆vol10(岡田)
2017年 06月 28日
in伊豆(岡田直樹・静岡市末広中学顧問)
転任して2ヶ月半。不安を抱えつつも、保護者の協力のもと生徒と共にイン伊豆に1日参加してきました。
まずは、自分自身の反省から(^^;)
言葉の使い方と、ライン研修で送られてくる資料の活用が不十分だったと感じました。
大事な言葉を使うことや、伝わる言葉を使うことが、できていなかったと思いました。
ライン研修で詳しく解説されている「重心点」と「支持点」、それに「床反力」の用語を生徒にちゃんと伝えられていず、反省しました。また、毎日送っていただいている画像資料なども、私自身は見ているものの、生徒に見せる事が出来ていなく、もったいなかったなと思いました。
「後で…、休日時間があるときに…、タイミングの良いときに…」、などといって、伝え切れていない現状がありました。今後は、平日であっても、タイムリーな話題を提供できるよう環境を整えていこうと思います。
次に、草野先生がこの日に行った練習の構成について触れます。正直、レベルの格差が大きく、私ならどこから手を付けていくか迷います。草野先生が、どうこの集団を引き上げるか、勉強させてもらいました。
① 子どもはすごい!事を伝える。
♪世界中の子どもたちが~♪の映像を見せ、自尊心をかき立てる。
② 迷うことが大切。
迷ったら抜け出そうと考える。
これがいいんんだ!
迷路に入ったように混乱するのがいい。
考えて、考えて、考え抜く。
そこで質問する資格ができる、と伝え、
何も考えないと質問もできない。
主体的な態度を促す。
③ 『チョンパのステップ』動きのもとになるチョンパ3種を、何度も繰り返す
④ ボールを使ってチョンパレシーブ。
チョンパ3種のやさしいボール出しから、スパイクディグへ。3人組のセッタートス→スパイクのメニューへ段階的に移行していきました。
この時、ボールが急につながらなくなりました。すると、草野先生は、その原因を「先ほどの練習と何が違う?」「セッターがいるからだな」と解説を加え、どこに、どんなボールを返球すればいいのか、1つ前の練習に戻って確認されました。具体的なイメージを持たせる為に、手投げで行うなどし、セッターに返球するレシーブの高さ、距離、角度など、その原因と解決方法をわかりやすく解説したことで、そのギャップが埋まり、スムーズな動きに戻っていきました。
また、打ち手が狙ったところに正確に打てるよう、ショートノックやロングノックの方法も解説し、右手よりもトスが先に上がることを確認していきました。
⑤ 3人組コンビ
セッター返球が定まってくると、次はコンビ練習に入ります。
⑥ 6人組コンビトレ この時、チームのレベルを下げないように、替わる選手を制限しました。チームとして徹底することは、①手の位置、肘の位置、②アタッ カーにボールが渡ったら、ブロックの構えをする、③アタッカーの遊びステップを入れタイミングを測る。
⑦ 相手を入れての乱打 攻撃側は、ミスを振り返らない。
と、このように段階的な練習を繰り返しながら、選手の成長を導いていかれました。
この他、セッターステップの動きだしは、サイドステップか、クロスステップか?との問いについて、解説いただきました。しかし、すぐに答を出すのではなく、参加者一人一人が思考する時間を充分設け、考えを揺さぶらせてからの解説でした。
答えはどちらも正解。サイドステップは間合いを測るとき、クロスステップは早く移動する時に有効。使い分ける。2歩目のクロスを小さくするとサイドステップになる。
スパイクにおいて悩みを抱えていた選手が、草野先生のアドバイスで改善する場面がありました。「ボールに指先がまとわりつくように。」「ボールの重さを感じて、肘を伸ばす」など、具体的な言葉を投げかけ、スローモーションでゆっくり動き方を確認し、ロングノックのメニューに入っていきました。
どんな言葉を使って伝えるか、具体的な練習方法を示すには、私たちが到達した姿を具体的にイメージし、そこにたどり着く言葉の研鑽を積む必要があると思いました。
もちろん、いい話をたくさん聞かせてもらいました。「親孝行」「母の言葉」などの映像を観て、涙する中学生の姿を嬉しく思いました。
そして、誰かの心に残るいいチームを作ってください、とエールも送ってもらいました。
3年生がいる間に2年生が盗む。いい伝統が継承されていく予感がします。中体連前に、3年生や2年生が草野先生の指導を受けられたことが、とても幸せだと感じています。
草野先生、熱心なご指導ありがとうございました。塩谷先生をはじめ、イン伊豆実行委員の民様との懇親会も楽しく有意義な会でした。ありがとうございました。