第2702話・・・・3月31日
2017年 03月 30日
かつてのバレー界には、自分の実績を誇示し、俺はここまで強くしたんだ・・・。次の指導者に俺の後釜がつとまるか・・・。そんな雰囲気を漂わせて去っていく監督がたくさんいました。
当然、次の指導者は地獄を見ます。前任者と比べられることはもちろんです。そして、最初はどの指導者も負けからのスタートになります。
私は草野先生から引き際の美学みたいなことを教えてもらいました。次の人がやりやすい環境を創りだしてさりげなく去っていくという姿勢です。
3月31日、転勤する人は、普通ならば、自分の荷物を整理し、早めに学校を後をにします。
ただ、私は3月31日も感傷に浸ることなく、いつも通り、自然体バレーの練習をして出てきました。最後の話では、「明日から次の顧問の先生とがんばりなさい」と一言だけ言って出てきました。
もちろん、しゃべりたいことは山ほどあります。かつての試合の話、勝った時のこと、感動した場面・・・。もうしゃべりたくてしゃべりたくてうずうずしています。
けど、多弁になりそうなときこそ、沈黙を貫くことの大切さを草野先生から学ばせていただきました。
さて、3月31日、新しい場面と進む最後の一日をどのように過ごしますか?
次の人がやりやすい環境を整えて、旅立ってください。