第2690話・・・元監督・元教頭の視点(74)
2017年 02月 03日
弱いチームもいろいろあります。
けど、負けてばかりいると、子供たちはバレーが嫌いになってしまいます。試合に出るのが嫌になってしまいます。もちろん、親も同じです。自分の子が涙目でバレーをするのを見たくありません。親子で傷ついて帰るときもあります。
だからこそ、負けている時こそ、選手を怒鳴ったり、長い説教をするのではなく、ニコッと笑って、子供たちを笑顔で迎えてほしいのです。そして、子供たちを大切にしてほしいのです。優しくしてあげてほしいのです。
大会に行くと、強豪チームと対戦することもあります。せっかくバレーが大好きでまじめに練習していても、結果は散々ということがよくあります。
そんなときこそ、我々、指導者はどのような言葉をかけるのか、また、今後どのようにチームを運営していくのかを考えていく必要があると思います。
強くなることを目指すチームのチーム運営は案外単純です。「勝てばなんでもいい」のですから。
けど、週一回程度の練習で試合に出ていくチームこそ、指導者のゆるぎない信念と保護者と子供を納得させる明確な指導理念が求められていると思います。
今の私の中では、そういった指導方針を掲げて指導しているチームを尊敬しています。
勝てないチームは、ほとんど、監督が試合後、怒ったり、長い説教をしています。
けど、負けても凛とした雰囲気を漂わせている指導者と子供たちを見かけることもあります。
試合の中での子供たちの動き、パスの形、スパイクフォームなど、「これはきちんと練習している」「体の使い方ができている」と感じる指導者です。試合に負けても、この指導者はすごいと感じる場面があります。
凛とした雰囲気の漂うチーム。負けてもバレーにまじめに取り組んでいることがわかるチーム。
そんなチームが自然体バレーの理想のチームなのかもしれません。