第2666話・・・元監督・元教頭の視点(65)
2016年 11月 22日
かつて、一日中、長時間練習を繰り返しいたころを思い出してみると、ストレスのはけ口がなく、気持ちがイライラとして、バレーへの集中力にも悪い影響を及ぼしていました。
「俺たちは毎日練習している。正月返上で練習してきた。練習量だけはどこにも負けない」という台詞が決まり文句だった頃の自分は練習している割には、効果が上がっていませんでした。
自然体パレーに出会い、「がんばる時間」と「バレー以外の時間」をバランスよく取り入れ.ることの大切さを学びました。メリハリを大切にしている指導のほうが、成果を上げたことは間違いありません。
この世界には、昭和の臭いのする伝統が色濃く残る世界です。もちろん、時代は変わっても大切にしなければいけないものも存在します。しかし、「バレーに命を懸けている」「全てをバレーに注ぎ込まなければ勝てない」という発想は、小・中・高、どのカテゴリーでもあまりいいものとはいえません。
長時間練習した、他が練習していないときも練習してきた・・・、どこよりも練習試合をこなしてきた・・・・
自己満足陶酔型の指導は、周りから異常と映り、選手も集まらなくなり、チーム存続ができなくなっているのが今の現実です。ここから脱却しないとバレーの底辺拡大はできません。