第3巻「サーブ&スパイク」発売
2005年 08月 29日

バレーボール選手なら小学生からママさんまで、初心者からオリンピック選手まで誰もが興味を抱くのが“スパイク”である。しかし、誰もが興味を持つことはいいことだが、“スパイクの本質”について十分な理解がなされないまま無理なフォームが一人歩きして、スポーツ障害の大きな要因となっている問題をとても心配する。
著者が主宰する「自然体バレー塾」での経験を元に話を進めるならば、全国各地で開催した(3年間で350回開催、47,000人の受講生)講習会に参加した大半の受講生が、著者の考える危険なスパイクの指導を受けていたという事実を心配するのである。
この事実は、これまで“スパイクの本質”についていかに一般の人がわかりやすく、そして理解されやすい説明がなされてなかったかの証明でもあると考える。これまでバレーボールに関する書物の中で、これが危険なスパイクフォームだ!なぜならばこういう理由だからだ!といった内容にお目にかかったことがないのは残念なことである。
そこで、これまであまり踏み込んで説明されることのなかった危険なスパイクフォームや、故障させないで上達させるスパイク技術について数々のドキュメントを本書にて紙上公開することにした。

本書は誰もが理解できるように読みやすいように…!
本書では、誰もが新鮮な感覚で親しみを持って読んでもらえるように写真やイラストを沢山用意し、見開きページによる完結型ページ構成を企画した。
また、文章もできるだけムダを省いた。目的は、一人でも多くの人に最後まで読んで頂きたいからである。しかし“読みやすい”ということと“理解される”と言うこととは必ずしも一致しない場合がある。なぜならば、本書に記述されている内容は、これまで読者の皆さんが経験されてきた内容とはかなり着眼点や発想が違うからである。極端に言うとこれまで正しいと思い込んでいたことがまったく否定される内容も多く含まれていことを承知で読んでいただきたいのである。現実に、これまで講習会を受講された指導者の大半が強い衝撃を受けた、と言われている。