バレー塾 948回 ウエンディ強化練習
2016年 08月 08日

<濱根コーチレポート>
ウエンディの強化練習会に参加させていただき、ありがとうございました。
まずは、《2016 新ゴリラ》からスタート。
けれどみんな何となくフワフワした動き。
もちろん、選手はみんな一生懸命やっているつもり。
けれど、どう見ても「やれと言われたからやっています」といった感じ。
途中、草野先生が何度か声をかけてくださいましたが、あまり変化がありません。
そこで、選手たちを集合させて、次のように話してくださいました。
今、このことをやったからと言ってすぐに強くなるわけじゃない。
『上手くなる道』を歩くんや。
道には二つあってな・・・
『上手くなる道』と『上手くならない道』や。
何事も適当にやったら、適当にしかならん。
まずは、「一生懸命やれる自分が好きやなぁ」と思える自分になったらいい。
大事なことがあるんやな・・・ということを大事に練習して、気が付いたら考えなくても動けてる・・・それが一番いい。
一つ一つの動きの中には、大事なこと(ポイント)がある!
まずは、その大事なことを身に付ける!
それが身に付いたら、意識しなくても動けるようになってる!
そして再び新ゴリラに挑戦。
しかし、選手にあまり変化はありませんでした。
草野先生はしばらく黙って見ておられましたが、突然「よしっ」と言って立ち上がられました。
「君らはここからや!」と言って始まった練習は・・・
新ゴリラの分解練習
①最終形のウサギの形
②ウサギの時の足→右・左・膝曲げる
③ウサギの形から構え(スプリット)
④戻りのステップ
⑤膝は120°→90°
・・・というように一つの流れを細かく細かく分解して、繰り返し練習します。
「ここだけは絶対に外したら(手を抜いたら)あかんのや!」
途中で草野先生がポツッとおっしゃったのですが、
その意味がこの後のテニス式トス&スパイク練習で分かります。
ゴリラでの動きがレシーブ、セッター、ブロックすべての動きに繋がっていくからです。
また、インターハイの決勝に出てくる選手の動きを見せていただき、自分たちの練習が最終どこに繋がっているのかを確認することもできました。
選手にもそれはしっかり伝わったようで、
朝始まった時の動きと、夕方最後の動きは全く違うものでした。
朝ドラ「とと姉ちゃん」で、ホットケーキの作り方を分解写真を利用して伝よう・・・
というシーンがあったのを思い出しました。
同じ文章を読んでも、
読んだ人の受け取り方によって全く違うものが完成してしまいます。
私たちも、LINE研修で全く同じ動画を与えていただいても、
使い方ひとつでこんなにも変わるんだなと改めて感じました。
「もっと頑張れ!」「気合い入れて!」「やる気あるの!」
そんな言葉は全く必要ありません。
というより、そんな言葉は全く意味がありません。
だって、選手本人は見たまま、受け取ったままを一生懸命やっている、つもりなのですから。
選手ができないのは選手の責任ではない。指導者の指導力不足だ・・・全くその通りです。
分解練習をしている時に草野先生が、
「こんな練習(ここまで細かく)はここでしかやらんぞ。」とおっしゃいました。
先生は各会場で子ども達を見て、その場その時に合わせて指導の方法を変えられます。
その会場でしか聞けないお話し、
その会場でしか見れない大事なことがたくさんあると思います。
なぜLIVEが大切なのか・・・その意味を痛感した一日でした。
ありがとうございました。