第946回バレー塾
in雫石
2016年7月23〜24日;雫石町営体育館 290名
述べ参加数:183,320名
井の中の蛙になるな

レポート(in雫石実行委員会)
7回目を数えた雫石のバレー塾。
参加者は、2日間のべ14チーム、290名
そのうち初参加チームは3チーム。
継続して参加されているチームが大半の中で進められたバレー塾でした。
はじめに、10日前くらいのニュースで全日本高校選抜に
盛岡誠桜高(元厨川中)の選手2名が選出されていたことから、
その子たちの3年前の映像を紹介。
基礎、基本をじっくり取り組む姿、
その積み重ねが大事なことを参加者で学び、
スタートしました。
「大事なこと、大切なことは徹底する必要がある」という場面がありました。
それは、パスのとき、「ウサギの耳」ができていないこと。スパイクスイングでのボールの回転が悪く、手を上げて待っている状態など。その際にお話しされたのが、「大事なこと、大切なことはしつこくやる。何回も言う。」ということでした。それは、社会でも同じ。
そして、実際の場面では「何回、言わせるんだ!」ではなく、「大事なことだから、何回も言うよ。」という言い方に、子どもたちは、安心して心に、脳に、その言葉が届きやすい状態が作られているように見えました。
また、「短い言葉で効果を上げる」ところも学びました。
7/25LINE研修のとおり、膝滑りレシーブのドリルを取り組んでいるなかで、うまくいかない子どもたちの様子を見ていてのアドバイスが「キャッチしてから膝滑りをするんだよ。レシーブしてから膝滑りをするんだよ。」これだけで、激変!体を寄せたいいフォーム、いいレシーブになりました。このことはほかの指導者の方も感じられたようで、懇親会時に「あの一言で変わった瞬間でしたね。しかもその後の解説いただたいたことで納得しました」という感想もありました。
言葉の重要さの話しでは、懇親会時に指導者の方から、「ウサギの耳!ウサギの耳!」といつも言っているのですけれどもね。と話されたことに、
「言葉に『重み』がないんじゃないの?子どもからすれば、ただの『雑音』になっているかもしれないよ。」ということをお話されました。自分自身も「ドキッ」とし、日々の指導を振り返ります。その子にあった言い方、言葉(引き出し)、間の取り方、タイミングなど、まだまだ、勉強が必要です。
懇親会は、夜のバレー塾。学びが続きます。
参加者から一人ひとりからの近況や感想を話し終わってから、
「みんな(課題や悩みなど)、指導者や親目線の話だな。肝心の子ども目線をもっと考えないといけないんじゃないかな。」
と話され例えば、ということで、お孫さんといっしょにいるときのことを話されました。
「親のいないときの子どもたちはしっかりしているのに、親が来た途端にガラッと変わる。
甘えん坊になる。横暴になる。何でだろうな。
そういうことなんかも考えなければならないな。」
子どもとの向き合い方について、見直し、
「子どもからの目線」について、視点を持ち、心を配らないといけないと思います。
親孝行やLINEの話などの「心の話」に、参加者は真剣な眼差し、
表情で聞いている姿が印象的。参加者からは、バレーができることが当たり前じゃないことに気づきましたという感想もありました。
「自己中心的な考え」の話には、
あたらしい気づきがありました。
時間に間に合っても、間に合ってよかった。だけでは、自己中心的な考え。ルールを守っただけでは自己中心的。相手を心配させないように、不安にさせないように待たせないように。と思って、10分前などに来るようであれば、それは、思いやり。
「時間に間に合うこと」「ルールを守る」をこのように考えるという視点、ものの見方、感じ方にものごとの見方が広がるように思いました。
「大事なものは、人から学ぶ」「技術も教えるが、人の道も教える」
草野先生から教わることはもちろん、参加された子どもたちから、指導者のみなさんからもたくさん教わることができたバレー塾でした。前回よりも深く感じています。参加された指導者のみなさんからは、いつもに増して、学ぶ意欲を感じたバレー塾でもありました。心の話に加え、物事の見方、考え方を学ぶ人間学などのたくさんの学びに加え、たくさんの勇気づけをいただいたバレー塾でした。そして、たくさんの笑顔と充実感いっぱいの表情が見られた、うれしいバレー塾となりました。
草野先生、参加されたみなさん、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。