清水
2016年 04月 20日
★受講者累計 186、920名
1日目の受付開始前に2016夏トレを行っている選手を見て、「動けているけど、切れがないな。」草野先生から最初に頂いたお言葉でした。選手の限界点を見極めることが指導者にとって大切。指導者の満足を引き上げること、「選手はこれだけできる」と信じることで、生徒が成長することをその後の指導で実証して頂きました。
スパイクスイングは回転運動なので、打つ時、一歩踏み出さない!一歩踏み出すことで推進力が生まれ、回転しなくても力を加えることができてしまいます。しかし、実際のスパイクはジャンプしているので、一歩踏み出すことはできません。これまでサーブとスパイクの違いを説明していましたが、その事を指導できていない自分に気づかせてもらえて良かったです。
若手指導者からは、熱心な質問が次々と出ていました。部員数が少なくて、チーム練習をする方法は?逆に人数が多すぎて練習がままならないときは?など…。
今置かれている環境の悪条件をプラスに考える発想を持ちなさいとアドバイスされていました。困難に直面したとき、自分が試されていると思い自分を成長させていく。草野先生なら何と答えるだろうか?と考えることでポジティブな発想が生まれそうです。
2日目はコンビトレからスタート。コンビトレでセッターのトスについての戦術(約束事)で見事に変わっていく選手達。自分にできることをやるだけでは、甘えにつながる。目指すものを意識させる。目標作りを明確にする。具体的には、セッターへの返球が乱れた場面を想定して、次の①②を繰り返し練習しました。
①アタッカーに近づいたときは、セッターとアンテナから1m内側に線を引き、そこにふんわりとしたトスを上げ、アタッカーが中に入って打つ。
②アタッカーから離れたときは、ポールをめがけて平行トスをあげ、アタッカーは開いて打つ。
最初は自信なさそうにプレイし、ミスも多かったのですが、次第に切れのある動きと正確なトスが見られるようになっていきました。上げやすいところに上げろ!では、決してたどり着けない姿。こういうことか!と一同納得でした。
プレッシャーは失敗したときの予防線。普段の力に自信がないから…。膝滑りや、はいつくばりなど取れる練習をしているのに、取る意識がないから取れない。レシーブにボールを当てて上がるときとそうでないときがあるのも、取ろうと思う気持ちが足りないから。ブロックでもボールが当たってはいるが、吸い込んだりはじかれたりするのは止めようと思う気持ちが足りないから。など、選手たちの未熟さを指摘して頂きました。ここを引き上げていくのがこれからの課題。ヒントはこの講習会にいくつもありました。頑張りたくなる勇気づけや、頑張らざるを得ない場面を設定し、自分で決めた事を強く思い、自分にできることを頑張る姿勢を育てていきたいと思います。