第2549話・・・元監督・現教頭の視点(17)
2015年 12月 11日
「書くこと」「発信すること」
が自分を高める
「くらいつけ」「強く打て」「心で上げろ」、根性論が多かったバレー指導の世界。その中で草野先生の「スポーツは理系だ」というフレーズがありました。
もちろん根性論も大切ですが、それだけでは、今の子どもたちは指導できません。「なぜ」ということを学ばせながら、論理的に指導することが求められています。
ライン研修の内容を見ているいると、私が学んでいた時代よりも、さらにレベルアップしていることが分かります。また、塾生の皆さんのレベルの高さにも驚かされます。
子どもたちが、「私たちの監督は勉強している」と思わせるような理論を身につけることは、今の指導者の絶対条件です。
バレー界は、昔からある「苦しくたって・・・・」という歌に代表されるような世界。その中で、自然体バレーの取り組んでいる指導法の研修を深めることは、指導者の生命線です。
ライン研修は、講習会に参加できなくても、その内容がライブで学んでいるような臨場感と即効性があります。これを有効に活用することで、自分の指導力がさらに高められます。
そして草野先生が提唱している「人間力」の向上を図っていけば自然体バレーで学んでいる先生のチームは絶対に強くなっていきます。
「人間力」の向上のためには自分の思いを発信する場が必要です。そのために、このメーリングリストのページを利用して、自分の近況や思いをもっともっと発信していけばよいと思います。
今の自分の置かれている状況、試合のこと、練習のこと、保護者とのこと・・・・・・。たくさん発信していただければ、「人間力」の向上につながっていきます。
「文は人なり」、「自分の思いを書くという作業」は簡単そうに見えて、とても大変なことです。けど、指導者として、言葉を洗練させなければ、いかに理論武装しても、それを伝える術が不足します。
「もっともっと自分の内面を発信」することにこだわっていきましょう。書くことで、新たな視点が見えてきて、第三者からのコメントで多面的に見る眼が育っていきます。
私は、現役時代、「書く」という媒体で、子どもや親に思いを伝えてきました。いいことも悪いことが起こった時も、いつでもそれに対しての自分の思いを綴ってきました。
監督とは、いかに自分の思いを選手や保護者に伝えていくかとだと思います。