第2528話・・・・元監督・現教頭の視点(4)
2015年 11月 09日
第4回・【息の長い指導者】
私は14年間の指導者生活だった。しかし、20年・30年と続けている指導者もいます。そんな息の長い指導者たちに共通していること、それは、山の見つけ方がうまいということ。
高い山、低い山、日本の山、県の山、地区の山・・・・、その時の選手に合った山を見つけて登っていることです。
一度、日本の山など、高い山を登った指導者は、なかなか低い山を登ることができない場面を見てきました。
高い山を登ったばかりに降りるときに坂道を転がるように落ちてしまい、けがをして、再起できなかった指導者にも何人も出会いました。芸能人でいう、一発屋みたいな指導者たちです。彼らに共通していたことは、「俺様オーラ」を出しまくっていたこと。試合会場で会っても、「どうだ、俺はすごいんだぞ」という雰囲気出しまくりです。そういう指導者は短命に終わります。
けど、息の長い指導者は、いつ会っても低姿勢です。強くても弱くても態度が変わりません。
けど、選手がそろい勝負ができるときは、ターボのような車になります。切り替えがうまいというか、勝負所の嗅覚がすごいというか・・。そして、そんなときに記録を打ち立てます。
また、どんなに選手がそろわないときも、同じパスの形、体の使い方をしていて、しっかりと指導していることが分かります。手抜きをしていないのです。
息の長い指導者の方々から学ぶことはたくさんあると思います。