第2527話・・・元監督・現教頭の視点(3)
2015年 11月 07日
【第3回】〜全国大会の舞台裏で〜
昨年、念願だった
ファミリーマートカップの全国大会に出場した。
夢の東京体育館での試合、新宿のすばらしいホテルでの選手村生活・・・。
すばらしい経験だった。
全国大会は、選手村をつくるので、選手も夜まで交流会などがある。また、指導者も勉強会やミーティングなどの時間が設けられている。その中で、日小連の方から、信じられない話を聞いた。
・体罰が原因で裁判の訴訟を
かかえているケースが何件かある
・地区大会が終わった後から、
優勝したチームの監督は、
体罰をしているというメール
や投書が相次いでいる。
裁判までに発展する体罰とは
体罰は、受けた子どもと親から訴えられるものだと思っていたが、
関係のないチームから体罰情報が寄せられるという現実・・・。
日小連の方は、こんなことも言っていた。
「体罰をしている指導者を見つけたら、周りが止められるかです。難しいとは思いますが・・・・。だからこそ、全国大会に出場するチームの監督さんが率先してほしいのです。スポーツ界には、強い者に従うという悪しき慣習があります。しかし、トップレベルの指導者が変わらなければ、体罰は絶対になくなりません」
自然体バレーがどんなに頑張って草の根的な活動をしていてもトップレベルでは、まだ信じられない話があります。
私は、草野先生から「自然体バレーは最短距離で勝つバレーだ」と教わりました。理論的な練習メニュ+人間学のバレーはまさに最短距離で勝つためのバレーです。
まだまだバレー界に残る体質をなくしていかなければ、子どもも指導者ももっともっと不幸になる人が出続けます。
自然体バレーに集い、勉強している皆さんの役割が今、一層求められているのです。
「自然体バレーとは、最短距離で勝つバレー」この言葉の重さを改めて感じています。
今日はこれから ひるぜんへ