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第2526話・・・元監督・現教頭の視点(2)

いきさつはここ

監督から離れ、小学校の管理職の立場から見たバレーボール。
今まで見えなかったものが見えるようになった・・・(随時連載)

第2話【消え去っていった指導者】


「お前で負けたんだ」「なんでミスするんだ」「あー、考えられない」、勝てなかった頃、よくこんな言葉を発していたものです。


言葉の暴力が体育館で盛んに飛び交っていました。また、強いチームの指導者ほどそうでした。自分もそんな指導者を見て、暴言を真似ていた時代がありました。しかし、人に毒を発していると、その毒が自分に返ってくる場面に何度も出会いました。


カリスマと呼ばれる指導者ほど強烈な毒がありました。あれから、10年・・・・・。毒を吐いていた指導者は消え去っていきました。消え去っていくというよりも、そういった状況に追い込まれていきました。


学校現場では、年に数回「体罰アンケート」が実施されます。部活動での体罰の報告がたくさんあります。その度に教育委員会や管理職による調査が入ります。そして、指導者は顧問を外されます。この数年、何度も目にしてきた光景です。


私なんかよりも、はるかに指導力があり、バレーを愛していた指導者が現場を離れて行きました。そして、部活指導から身を引いて、ひっそりと教師生活を送っている先生が何人もいます。


そういった先生をそこまで野放しにしていたのは誰なのか。強いチームをつくれば、誰も文句を言えない状況にしたのは誰なのか。指導者だけのせいではないと思います。見て見ぬふりをしていたたくさんの大人たちがいたはずです。


指導から離れてしまった教師たちは、力のある教師がたくさんいました。


もう一度、そんな教師たちが過去の自分の指導スタイルを改めて現場に戻ってきたら、すばらしいチームを創ることができると思うのですが・・・。


そのために自分ができることは何か。そんなことを考えています。











by kusanokenji | 2015-11-06 07:33 | ■連載“日々努力”