第171話(7月18日)・・・ある指導者への助言
2005年 07月 18日
試合前の緊張をプラスにすることです。
試合が近づいて選手に「緊張するな」と言うのは、坐禅する時「無になれ、無になれ!」と言ってるようなもので、緊張するなというほうが無理な話です。すなわち、「試合が怖い~」「負けたらどうしよう」と思ったっていいいんです。そんな時は、「夢の中で勝負せんかい!」「勝つまで夢を見ろ!」ぐらい言ってあげてください。選手は案外、監督の気持が移るもんです。監督自身が開き直ってそういう気持になることです。監督が選手より緊張するってことはおうおうにしてありますからね。選手はどこかで、頼りになる監督をみて安心するものです。そういう監督を求めているものです。どっしりと、でも緻密な監督を求めているのです。
坐禅する時、「早く終わらないかな、足がしびれて痛いな!」とか何でも思っていいんです。
雑念は時間と共に次第に薄れて、忘れていくものです。
頑張り方とか技術とか精神力は毎日の練習の中でやってきたものですから
自動回路として体に組み込まれているわけです。
当日は、その回路を「スイッチオン」させてやることではないでしょうか?