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by kusanokenji
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第2273話・・・まずは近づく

監督の最大の仕事は
ベンチに入れない選手に
いかに心の充実を与えられるかだ。


先日の強化練習で、指導者たちに熱く語った部分である。
勝ち方よりも、選手との向き合い方。
そこが大事だからである。
人を育てるとか人間教育とか口では言っても、その実は心もとないものだ。

日本一にはなれなくても、日本一に近づく事ができる。
中学の日本一とはどんなプレーするのか
中学の日本一とはどんな行動をするのか

見た事もないのに最初からあきらめているのは選手よりも顧問。
そこにこそ問題があると思うのだがいかがであろう。
自然体公認講師養成講習会で「あなたは何でもいいから、これまでに日本一を目指したことはありますか?」という質問をしたのはそういう意味からである。目指す事の大切さ、努力する事の大切さ、そういうものを生徒や選手に教えるには、己の過去の体験がものをいう。もし、体験がなかったらどうするのか、だから研修があるんだ・・・・という考え。努力は結果ではない、そのプロセスが、後々の人生にものをいうのだ。だから結果よりもプロセスを大事にせよと言えるのでもある。

スパイクだったら
ジャンプのつま先の向きはどうなっているか
腕はどのようにスイングしているのか
いくらでも近づけることはできる

公式練習のボール拾いはどうしているのか
ベンチの選手の応援はどうなのか
荷物の整理はどうなのか・・・・・・・
学ぶところ、真似する所はいっぱいある。
ここを間違ったらとんでもないことになる。
先ずは見せる。近くで見せる。
そして一緒に行動する機会をつくってあげる。
これが最大の効果を生む。
指導者が「この子たちはこんなものだろう」と最初から
選手の限界を作ってしまって」いないか、大いに反省したいところだ。

「ベンチの12名の選び方」
「キャプテンの決め方」・・・・・学ぶ所はいっぱいある。

私が26歳で監督になったとき、女子バレーの世界は何も知らなかった。
そのとき選手は「私たちは勝ちたい」と言った。
どこまで勝ちたいの?と聞いたら「日本一になりたい」と言った。
それなら、今、日本一の所に行こう、とボクは言った。
そしてのこのこと出かけた。無謀な行動だ。
・・・・・・そこからボクの女子バレーは出発した・・・・・・・

顧問は時には無謀な行動をするくらいの気迫が欲しい。
体罰等の情熱とは次元が違う。
大事な子どもを預かる教師が
前例主義、事なかれ主義になってしまうのが怖いだけである。
by kusanokenji | 2014-06-10 11:19 | ■連載“日々努力”