第2248話・・・井戸を掘った人
2014年 04月 23日
ある人から、さり気なく、”どきっ”としたことを言われた。とても感動した。
会話の前後の具体的なシチュエーションは書かないが
その一言で、その人が自分をどう見てくれていたのかが伝わった。
言葉ってすごい力やな、と痛感した。ありがたかった。
クドクドした言葉を聞くのは辛い。
美しい言葉を聞けば心地よい。
しかし、心には届かない。
立派な理屈や美辞麗句は頭までは届くが心までは遠いのだ。
しかし一発でノックアウトする言葉もある。
その一発が逆パターン(嫌われる)にもなるので注意が必要だが・・・。
特にオヤジのブラックユーモアは要注意。
自分は・・・・どちらかと言えばクドクド派やな(汗)
「井戸を掘った人を忘れるな」
自分のことはさておいて、その意味をあらためて調べてみた。
中国には「井戸の水を飲むとき、井戸を掘った人のことを忘れてはいけない」という言葉があるそうだ。その井戸を掘った人の苦労と努力に思いを馳せなさい、という意味であるが、「おかげ」を忘れたらいけませんよ、という意味にもなる。別な見方をすれば、井戸を掘る時は協力しないくせに、水が出たら我先に使う人間にはなるなということ。道のない道を歩くから「道」ができるんですよね。やはり「創業の心」は忘れてはロクなことはないというのは本当だ。井戸の水を飲むときは、井戸を掘った人の苦労と努力に思いを馳せなさいということで、松下にお世話になった人間として、近々「松下幸之助記念館」に出向いて、あらためて「創業者の精神」に触れてこようと思う気持ちになった。これだけでもありがたいことだ。お世話になった頃は「物をつくる前に人をつくる」という創業者の精神が行き届いており(精神が残っていたという方が正しいかもしれないが)、「人を大切にする会社」が代名詞みたいな会社に勤めているのがとても誇りに思えていた、よき時代であったのだが・・・。
「感謝」とは・・・
いいことがあったら感謝するでは、普通なんです。
いいことなんてめったにないから、感謝が少なくなっちゃうんです。
それよりもイヤなことにも感謝する。(BY斎藤一人)
なかなか味のある言葉をいう人ですね。つい「ほんまや」と思ってしまう。
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「忘れてはいけないこと」
自分一人でここまで育ってきたわけではない。
自分の頑張りだけでここまできたわけではない。
誰かに教えてもらい、誰かに支えてもらい
誰かに助けてもらったからこそ今の自分がある。
自分を引っぱってくれた人に感謝。
自分のやり方に協力してくれた人に感謝。
自分に意見してくれた人に感謝。
そして
勝てないときにも応援してくれた人に感謝!
そんな気持ちになった夜でした。