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by kusanokenji
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第2243話・・・指導者の役割3

3、心にやる気の火を灯す

リーダーの三番目の役割は「心に火をつける」こと!

「やる気があるから成果につながる」のでなく「成果がやる気を生み出す」と考えた方がいい。たとえ小さな成果でもOKなのだ。自然体バレーの練習の組み立てはすべてこの考えに基づいている。「私もできそー」と思わせ、「私もできた!」と喜びを味わい、「次はなにするの?」とわくわくさせていくと子どもで大人でもやる気に火が灯るものだ。

そもそも好きなこと、楽しいことをやっているとき「やる気」というのは必要ない。「やる気」が必要なのはいつ? 時間を忘れるくらい楽しい時は、別段「やる気」が必要だとは誰も思わないだろ。ゲームに夢中になるのもゲーム機とソフトを作った人の戦略にはまっているに過ぎないだけのこと。携帯の
LINEとかも、そのたぐいと考える。バレーボール指導も、選手の「やる気」をチェックする前に、まずはバレーボールを嫌いにさせなければやる気は自然に生まれるはず。すぐ怒る褒めない話がクドい話が面白くない話がわからない顔が暗い練習がワンパターン言うこととやること違うえこひいきする技術を教えれない・・・・などなど重なれば誰だって嫌になるだろ。そんなの当り前だ。結局、「やる気」が必要なのは「嫌なことをやるとき」「おもしろくないことやるとき」に必要であって、「やらされる」意識が強いときに現れてくる。それを作っているのはあなた(指導者)ということである。子どもや部下にやる気が見られないのは自分の指導が原因だ・・・そう考えることができれば事態は変化するだろう。なぜなら、矢印を自分に向けると自分の成長につながり相手への影響もよくなっていくものだが、矢印を相手に向けると事態はどんどん悪い方向に進むからである。間違っても「やる気がないなら帰れ!」なんて言ったら、選手から「あんたが帰れよ!」と突っ込まれるのがオチだ。繰り返し言うが、「やる気」は小さな成果によって大きくなっていくもの。それが「やる気の本質」ではないかと考えているのだがいかがでしょうか? 

私は40歳になっとき、2か月間ほど沖縄の山にこもったときがる。自然環境の中で生活を体験させてもらい、おおげさにいえば「人間の修行」であるが、貴重な体験だったと今でも感謝している。生活の大半は「囲炉裏(いろり)」。冬だったので一日中囲炉裏を焚いていた。食事もすべて囲炉裏の火で調理し、そこで泡盛を飲み、語らい、そこで寝る。昼間は山に行ったり、畑にいったり、海に出たり、家を作ったり(お手伝いだけど)・・・まったく初体験で自分の苦手な肉体労働ばかりの日々の中で過ごした。それでも一日8時間は囲炉裏の炎とにらめっこは楽しかった。この囲炉裏に火をつけるのにもコツがある。最初から大きな丸太の樹に火をつけても火はつかない。古新聞紙や燃えやすい木々から火をつけると簡単に燃えてくれる。バレーの指導もこれと同じだと今でも思っている。すべての体験にムダはない。









 


by kusanokenji | 2014-04-16 08:56 | ■連載“日々努力”