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by kusanokenji
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第2242話・・・指導者の役割2

2、向かう方向を示す

リーダーの大きな役割は、部下や選手の、「向かう方向を示す」ことである
 今日のサッカーの隆盛を見るに、リーダー(当時のチェアマン)が示した、「企業名を外して地域に根差したチーム構成」が果たした功績は大なりであることは誰もが認めていること。例えばプロ野球は統一球の問題で揺れ、柔道界は不祥事で揺れ、政治も経済もスポーツ界もトップリーダーの在り方がマスコミを賑わすのはまいどのこと。
 我らが所属するバレーボール界も「どこを向いて進んでいるのか」皆目わからない。中学校・高校の部活におけるチーム減少を解決するために何をやろうとしているのか全然伝わってこない。いろいろ手は打っているみたいだが
サッカーとバレーの今日の明暗を分けた原因はどこにあるのだろうかとついつい思ってしまうのも無理からぬ話である。


脚下照顧 

 さて、話を現実に戻そう。他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省してみよう。実際にチームを指導する際の「向かう方向を示す」とは何に当たるのかを考えてみよう。私は実業団チームを指揮しているときでさえ「強いチームを作る」より「選手を幸せにする」を優先していた。これが勝つための近道だと信じていた。これは本当である。だから勝つことを優先する関係者とよく衝突したこともある。(しかし応援してくれる人はその何百倍もあったよ、笑。文句言う人はたいていの場合、いざという時も力になれない人だということを学びましたね、笑)今でもその考えは変わらないから「勝ちたい人はここ(バレー塾)にはこないでください。私は教えることはできませんので・・・」というくらいだ(笑)。そして「子どもたちを勝たせてあげたい」と言う大人は多くいるが聞くたびに違和感を覚えるのだ。「勝たせてもらった子どもたちのその後の人生はどうなるの?」と思ってしまうからだ。自分の意志で勝つ、自分の努力で勝ったならまだしも、大人の力で勝たせてもらったなんて、厳しい社会を生き抜くのには屁の突っ張りにもならないのではと思ってしまうのだ。そこまでしてあげていいものか・・・考えたらわかるはずなのにね。なんだか「待機児童」問題とよく似ているなと思う時がある。「待機児童」という言葉をよく聞くが、ちょっと考えるとこれもおかしな言葉だ。そもそも子供は自分から保育所に入る順番を待ったりしてはいないと思うのだがどうでしょうか?子どもは親と一緒にいたいのと違うのかな。だって、幼稚園に行くとき最初は泣くでしょう。「いきたくな~い」って。あれ、子どもの本心。親と離れるのが辛いのよ。無理やり離されているのは可哀そうだけど、でも、子どもの自立のために親も頑張る。そう考えると「待機児童」の問題はそこまで考えているの?子どものためではなく親の都合ではないの?待機しているのは児童ではない。親でしょう、と思っても仕方のない話ですよね。(半分は突っ込みですけど、笑)
 そう考えると試合に勝たせたいのも、勝たせることが子供にとって本当の幸せなの?あなたが勝ちたいだけでしょうと・・・思わざるを得ないのですよね。現に、「全国、全国、全国」と言われ続けて嫌になって辞めていく小学生を何人も知っている。その話を聞くたびに私は胸が痛むのだ。

目の前にいる子どもたちは、5年先、10年先にはまぎれもなく「仕事」に従事しているか「子育て」に励んでいる。それ以外は無職だ。指導している目の前の小中高の選手で、5~10年先にアスリートとしてのバレーを続けるのは極少数。大多数の人が進むのが「仕事」と「子育て」と言えるのである。

目の前の子供は確実に「仕事」と「子育て」の二つの道に向かっているのだ・・・

指導者の意に関わらず、子ども達の向かう先には確実に「仕事」と「子育て」が待っているという事実。だから、「仕事」や「子育て」に困らない基礎知識を教えてあげること・・・・なぜなら・・・・子どもたちが必ず向かう方向だから・・・・。この道を失敗するとその後の人生に大きな歪が生じる。それほど大切なことにも関わらず誰も教えてくれない。置き去りにされているという事実。違うでしょうか? 学校で「仕事のこと」「子育ての子と」をどこまで教えてくれているでしょうか。家庭で教えているでしょうか?はなはだ疑問です。だからこそ、大事なことは試合に勝つことを教える前に「子どもを育てるための基礎知識」や「仕事をするということはどういうことか」「大人になるとかどういうことか」について親身に教える必要があるということ・・・・というのが私の考えです!!!!!
ここの「まなざし」をみてください。昨日の中学校の強化練習会です。人間学を勉強している中学生の”まなざし”です。圧倒されませんか?)
 
 バレー塾に参加された方ならよくわかると思うが、「大人になるということは自分の思う通りにならないということだよ」や「子育ては生まれてから最初の一年間が大事だよ。なぜならば・・・・」などを学ぶのもその理由の一つである。命の教育や性についての教育も子ども達は何処で、誰に、どんなふうに学ぶんだろうと、他人事ながら心配することもしばしばだ。「十月十日」と書いて、「とつきとうか」と読めない中学校の保健体育教師がいたりするのには驚いたが、これが現実であること受け止めて対策を講じないとますます大変なことになると危惧している。










 

 

 


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by kusanokenji | 2014-04-14 19:01 | ■連載“日々努力”